ソロ活 入門と極意 / SOLO-KATSU

ソロ活が苦手・できない人の共通点と、今日から克服する方法

67%一人で15分考えるより電気ショックを選んだ男性の割合(Wilson et al.)
7つソロ活ができない人の共通点
15分最初のソロ活はこれくらいの短さでいい

ソロ活がいいとは聞く。でも、自分にはできない。一人で出かけても、何をしていいかわからない。結局スマホをいじって、1時間で帰ってくる。休日に一人でいると、なぜか落ち着かない。ソロ活が苦手な男は、実はかなり多い。

だが、ソロ活ができないのは、お前の性格が暗いからでも、社交性がないからでもない。ソロ活が苦手な人には、はっきりとした共通点がある。そして、そのどれもが、習慣と考え方で変えられる。

この記事では、ソロ活ができない人の7つの共通点と、タイプ別の克服法をまとめた。苦手度がわかる診断もつけた。一人の時間を使いこなせない男は、結婚しても家族の予定表に埋もれて、自分の人生を見失う。今のうちに、一人を楽しむ力を身につけておけ。

この記事の結論

  1. 一人の時間が苦手なのは珍しくない。研究では、一人で考えるより電気ショックを選ぶ人もいた
  2. ソロ活ができない人には、他人軸・完璧主義・一人の時間への不慣れなど7つの共通点がある
  3. どの共通点も、性格ではなく習慣と考え方で変えられる
  4. 克服の基本は、短く、簡単に、目的を一つに絞ること
  5. 自分のタイプを知れば、何から手をつければいいかがわかる

一人の時間が苦手なのは、珍しくない

まず安心してほしい。一人の時間が苦手なのは、お前だけではない。それを示した、少し衝撃的な実験がある。

バージニア大学のWilsonらは、2014年に科学誌『Science』で、こんな研究を発表した。参加者に、スマホも本もない部屋で、15分間、一人で考えごとをして過ごしてもらう。部屋にはボタンがあり、押すと自分に軽い電気ショックを与えられる。参加者は事前に、そのショックを「お金を払ってでも避けたい」と答えていた。

それでも、一人で考えるだけの時間の間に、男性の18人中12人(67%)、女性の24人中6人(25%)が、少なくとも1回は自分に電気ショックを与えた。何もせず一人でいるくらいなら、痛みの方がましだと感じた人がいたということだ。ただし、どれくらい痛いのか試してみたかっただけの人もいたのではないか、という批判もあり、「人間は考えることが嫌い」とまで言い切れるわけではない。

一人で考える時間に、自分に電気ショックを与えた人の割合

Fig. 01
出典:Wilson, T. D. et al. (2014) "Just think: The challenges of the disengaged mind." Science, 345(6192)。15分間一人で考える条件の結果。事前にショックを避けるためにお金を払うと答えた参加者に限った集計

この実験が示しているのは、「何もせずに一人でいる」ことは、人間にとってもともと難しいということだ。特に男は、その傾向が強いのかもしれない。だが、ソロ活は「何もせずに一人でいる」ことではない。一人で、何かを楽しむことだ。ここを取り違えると、ソロ活はつらいものになる。

共通点1:行動の基準が「他人」にある

ソロ活ができない人の一番の共通点は、行動の基準が他人にあることだ。「誰かに誘われたら行く」「みんなが行くなら行く」「人にどう見られるか」で、行動を決めている。

こういう人は、誰にも誘われない休日になると、何をしていいかわからなくなる。自分が何をしたいのかを、考えたことがないからだ。他人の予定が、自分の予定の代わりになっていた。

克服法は、小さなことから「自分で決める」練習をすることだ。昼飯の店を、口コミのランキングではなく自分の気分で選ぶ。休日の予定を、誰かに聞く前に自分で決める。「自分は何がしたいか」を問う回数が増えるほど、ソロ活の行き先は自然に浮かぶようになる。

共通点2:最初から完璧に楽しもうとする

「せっかく一人で行くなら、最高の時間にしなければ」。そう考える人ほど、ソロ活が苦手になる。完璧な店を探し、完璧な計画を立て、完璧に楽しもうとする。そして、少しでも思い通りにいかないと、「やっぱり一人はつまらない」と結論を出してしまう。

ソロ活は、失敗しても誰にも迷惑をかけない遊びだ。店がハズレでも、天気が悪くても、困るのは自分だけだ。むしろ、ハズレの店も、雨の日の美術館も、一人なら笑い話にできる。60点のソロ活を10回やる方が、100点を狙って1回もやらないより、ずっといい。

共通点3:一人の時間に慣れていない

学生時代から、いつも誰かと一緒だった。社会人になっても、休日は友人か恋人と過ごしてきた。そういう人は、一人で外にいる経験そのものが足りない。

これは性格ではなく、経験の量の問題だ。一人での行動は、回数を重ねるほど自然になる。最初は15分で終わる一人ラーメンや一人カフェで十分だ。短いソロ活を何度もやって、「一人で外にいても平気だった」という記憶を積み重ねればいい。

共通点4:やりたいことがわからない

「ソロ活と言われても、何をすればいいかわからない」。これもよくある悩みだ。忙しい毎日の中で、自分が何を好きなのかを忘れてしまっている。

やりたいことを見つけるには、次の3つを紙に書き出してみるといい。

  • 子供のころ好きだったもの:電車、プラモデル、恐竜、星、釣り、ゲーム。大人の財力で、もう一度楽しめる
  • 行ってみたかったが、誰も誘えなかった場所:マイナーな博物館、遠くのラーメン屋、マニアックなイベント。一人なら、誰の許可も要らない
  • 最近、ちょっと気になっているもの:通勤中に見かけた店、ネットで見た絶景、話題の映画

それでも浮かばなければ、定番から1つ選べばいい。一人カフェ、映画、サウナ、本屋、美術館。やってみて楽しければ続ければいいし、合わなければ次を試せばいい。

共通点5:一人になるとスマホに逃げる

一人で出かけても、気づけばずっとスマホを見ている。カフェでも、美術館の休憩所でも、旅先の駅でも。これでは、家でスマホを見ているのと変わらない。そして、「ソロ活って、別に楽しくないな」と感じる。

スマホは、一人の時間の不安を消してくれる便利な道具だが、同時に目の前の体験を薄めてしまう。克服法は、ソロ活の間だけスマホをカバンにしまうルールを作ることだ。地図や予約で使うのはいいが、SNSやニュースは見ない。最初は落ち着かないが、30分もすれば、目の前の料理や景色に集中できるようになる。

共通点6:一人の予定を「予定」として扱わない

友人との約束は守るのに、自分一人の予定は簡単に後回しにする。「暇だったら行こう」と思っているうちに、休日は家事と昼寝とスマホで消える。一人の時間は、確保しないと消える。

克服法は、ソロ活を手帳やカレンダーに予定として書くことだ。「土曜14時、サウナ」と書いた瞬間、それは他人との約束と同じ重さになる。チケットや予約を先に取ってしまうのも効果的だ。お金を払った予定は、なかなかサボれない。

共通点7:自分のためにお金を使うことに罪悪感がある

「一人のために、焼肉に5,000円も使うのはもったいない」。そう感じる人は、ソロ活にブレーキがかかる。誰かと一緒なら使えるお金を、自分一人のためには使えない。

だが考えてみろ。その5,000円を払うのは、お前自身だ。誰かに奢るのでも、家族のために使うのでもない。自分の稼いだ金を、自分の楽しみに使って何が悪い。月のソロ活予算を決めておけば、その範囲内では罪悪感なく使える。

「一人に金を使うのはもったいない」と言う奴へ

結婚した男は、自分のために使える金が月4万円弱になる。そこから昼飯代も払う。一人のために5,000円の焼肉を食えるのは、独身の特権だ。もったいないのは、その特権を使わずに、コンビニ弁当で済ませることの方だ。

診断:お前のソロ活苦手度とタイプ

当てはまるものにチェックしてくれ。苦手度と、どのタイプの苦手さが強いかがわかる。

ソロ活苦手度診断 当てはまるものにチェック。他人軸・不慣れ・行動の3つのタイプ×4項目
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タイプ別の克服法

診断で一番チェックが多かったタイプから手をつけるのが近道だ。

タイプ別のソロ活克服法
タイプ特徴最初にやること
他人軸タイプ人の目と人の評価で行動が決まる昼飯の店を自分の気分だけで選ぶ。口コミを見ずに1軒入ってみる
不慣れタイプ一人で外にいる経験が少ない15分で終わるソロ活を週2回。一人ラーメン、一人カフェ、本屋
行動タイプやりたい気持ちはあるが動けない次の土曜の予定を今決めて、予約かチケットを先に取る

どのタイプも、最初の一歩は小さくていい。大事なのは、一度にすべてを変えようとしないことだ。1つの習慣を変えれば、ほかの苦手さも少しずつ軽くなっていく。

今日からできる5つのこと

  1. 今日の昼飯を、一人で知らない店にするいつもの店ではなく、通りすがりの気になる店に入る。これだけで、立派なソロ活だ。
  2. 次の休日に、予定を1つ書く「14時、映画」「10時、美術館」。時刻と場所を決めて、手帳に書く。
  3. 目的を1つに絞る「このラーメンを食べる」「この絵を見る」。目的が一つなら、迷わない。
  4. ソロ活中は、スマホをカバンにしまう地図と予約以外は見ない。目の前の体験に集中する。
  5. 終わったら一言だけ記録する「うまかった」「また来たい」「微妙」。一言でいい。記録が、次のソロ活の理由になる。

苦手の原因が「恥ずかしさ」なら

ソロ活ができない理由が、「一人でいるところを見られるのが恥ずかしい」なら、それは別の対策が要る。心理学では、人は自分が思っているほど他人から見られていないことがわかっている。恥ずかしさの正体と、周りの目が気にならなくなる思考法は、別の記事にまとめた。

一人を楽しむ力は、一生使える資産だ

ソロ活は義務ではない。だが、一人を楽しむ力は、一生使える資産だ。友人は結婚して疎遠になる。職場の付き合いは、定年でなくなる。年を取れば、一人で過ごす時間は確実に増える。そのときに、一人の時間を楽しめるかどうかで、人生の後半の質は大きく変わる。

一人でいられない男は、誰かに依存する。誰かに予定を決めてもらい、誰かに楽しませてもらい、誰かがいないと休日を持て余す。そういう男が、寂しさを埋めるためだけに結婚し、自分の時間と金を失っていく。一人を楽しめる男は、誰とも依存し合わずに生きられる。

最初の一歩は、15分でいい

ソロ活が苦手な人ほど、最初の一歩を大きく考えすぎる。一人旅、一人焼肉、一人キャンプ。そんな大きな一歩は要らない。最初の一歩は、15分の一人ラーメンでいい。食べて、出る。それだけで、「一人で店に入れた」という経験が手に入る。

その15分を何度か繰り返せば、30分の一人カフェができるようになる。30分ができれば、2時間の映画ができる。2時間ができれば、半日の日帰り温泉ができる。ソロ活の力は、15分から始まって、少しずつ伸びていく。

まとめ:ソロ活の苦手は、習慣で変えられる

一人の時間が苦手なのは珍しくない。何もせず一人で考えるより、電気ショックを選んだ人がいたほどだ。だが、ソロ活は何もせず一人でいることではなく、一人で何かを楽しむことだ。

ソロ活ができない人には、他人軸、完璧主義、一人の時間への不慣れ、やりたいことがわからない、スマホに逃げる、予定を立てない、自分に金を使う罪悪感、の7つの共通点がある。どれも性格ではなく、習慣と考え方で変えられる。自分のタイプを知り、15分のソロ活から始めればいい。

一人を楽しむ力は、一生使える資産だ。末代で何が悪い。

よくある質問

ソロ活ができない人にはどんな共通点がありますか?

他人の評価で行動を決める他人軸、最初から完璧に楽しもうとする完璧主義、一人の時間に慣れていない、やりたいことがわからない、スマホに逃げる、予定を立てない、お金を自分に使うことに罪悪感がある、の7つが代表的だ。どれも性格ではなく、習慣で変えられる。

一人の時間が苦手なのは普通ですか?

珍しくない。バージニア大学のWilsonらの実験では、何もない部屋で一人で考えて過ごすより、自分に電気ショックを与えることを選んだ人がいた。特に男性では18人中12人だった。一人で何もしない時間は、多くの人にとって居心地が悪いものだ。

ソロ活で何をすればいいかわからないときはどうすればいいですか?

子供のころ好きだったもの、行ってみたかったが誰も誘えなかった場所、最近気になっている店の3つを書き出してみるといい。それでも浮かばなければ、一人カフェ、映画、サウナ、本屋など、一人客の多い定番から1つ選べばいい。

ソロ活が苦手な人はどう克服すればいいですか?

短く、簡単なものから始めることだ。最初は15分で終わる一人ラーメンや一人カフェで十分だ。目的を一つに絞り、予定として手帳に書き、終わったら一言だけ記録する。これを何度か繰り返せば、一人の行動は自然になる。

ソロ活をしなくても問題ないですか?

問題はない。ソロ活は義務ではない。ただ、一人だからという理由で行きたい場所をあきらめているなら、ソロ活の力は人生の選択肢を増やす。一人でも楽しめる力は、将来一人で過ごす時間が増えたときにも役に立つ。

出典・参考資料

  1. Wilson, T. D., Reinhard, D. A., Westgate, E. C., Gilbert, D. T., Ellerbeck, N., Hahn, C., Brown, C. L., & Shaked, A. (2014). Just think: The challenges of the disengaged mind. Science, 345(6192), 75–77.
  2. Lally, P., van Jaarsveld, C. H. M., Potts, H. W. W., & Wardle, J. (2010). How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology, 40(6), 998–1009.
  3. SBI新生銀行「2024年 会社員のお小遣い調査」