ソロ活 入門と極意 / SOLO-KATSU

ソロ活男子のすすめ。女子だけのものじゃない、男のソロ活スタイル

1時間男性の1日の趣味・娯楽の時間(女性は37分)
60.3%一人でも寂しくないと思う未婚男性(女性は55.2%)
10東京で楽しむ男のソロ活スタイル

「ソロ活」と聞くと、カフェでスイーツ、一人でアフタヌーンティー、一人で美術館。そんな女子のイメージを思い浮かべる人が多いかもしれない。きっかけになった本とドラマのタイトルが『ソロ活女子のススメ』だったからだ。

だが、思い出してほしい。男はずっと前から、一人で遊んできた。カウンターで一人ラーメンをすすり、牛丼屋で一人飯を済ませ、一人で釣り糸を垂れ、一人で競馬新聞を握りしめてきた。男にとって一人の行動は、名前がつく前からの文化だ。

この記事では、男のためのソロ活スタイルを10個紹介する。データで見る男の一人時間と、東京で楽しめる場所の例もつけた。休日にショッピングモールで嫁の後ろを歩いている男たちに、男の遊び方はこっちだと教えてやれ。

この記事の結論

  1. 男性の1日の趣味・娯楽の時間は1時間で、女性の37分の約1.6倍
  2. 一人でも寂しくないと思う未婚男性は60.3%で、女性の55.2%より多い
  3. 男はもともと一人飯と一人遊びの文化を持っている。ソロ活は男の得意分野だ
  4. 男のソロ活は、体・食・飲み・集める・没頭・勝負・移動の7系統で考えるといい
  5. 東京は一人客の多い店と、一人で楽しめる場所が日本一多い街だ

データで見る、男の一人時間

まず、男がどれだけ一人の時間を楽しんでいるかを、データで確認しておこう。総務省の社会生活基本調査(2021年)によると、1日の趣味・娯楽の時間は、男性が1時間、女性が37分だった。男性は女性の約1.6倍、自分の楽しみに時間を使っている。

1日の趣味・娯楽の時間(週全体の平均、2021年)

Fig. 01
出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の要約」表1。10歳以上、週全体の平均

そして、出生動向基本調査(2025年)では、18〜34歳の未婚者のうち「一人の生活を続けても寂しくないと思う」人は、男性60.3%、女性55.2%だった。一人でいることを苦にしないのは、男の方が多い。

未婚者の生活スタイル(男女別、2025年)

Fig. 02
出典:国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」概要版図表4-1。18〜34歳の未婚者

一方で、旅行によく出かける未婚男性は27.6%で、女性の38.5%より少ない。男は一人の時間を楽しむ素質はあるのに、遠出には腰が重い。ここが、男のソロ活の伸びしろだ。

男は、昔から一人で遊んできた

男にとって、一人の行動は新しいものではない。

  • 一人飯:ラーメン、牛丼、立ち食いそば、定食屋。客の大半が一人の男という店は、昔から街にあふれている
  • 一人飲み:立ち飲み、大衆酒場のカウンター、ガード下の焼き鳥屋。仕事帰りに一杯だけ引っかけて帰る文化がある
  • 一人の趣味:釣り、競馬、パチンコ、プラモデル、鉄道写真。黙って一人で没頭する趣味は、男の定番だ

つまり、男はソロ活という言葉ができる前から、ソロ活をしていた。それが今、名前を得て、もっと堂々と楽しめるようになっただけだ。ソロ活男子は、新しい流行ではなく、男の遊び方の正統な続きだ。

男のソロ活は7つの系統で考えろ

男のソロ活は、次の7つの系統に分けると選びやすい。

男のソロ活の7系統
系統代表的なソロ活こんな男に
体サウナ、筋トレ、ランニング、登山平日の疲れを体ごとリセットしたい
食ラーメンの食べ歩き、一人焼肉、カウンター寿司うまいものを自分のペースで食いたい
飲み立ち飲み、バー、大衆酒場一杯の酒で一日を締めたい
集める城めぐり、御城印、鉄道、銭湯めぐり記録と数字が増えていくのが好き
没頭プラモデル、ゲーム、読書、映画時間を忘れて一つのことに集中したい
勝負競馬・競輪の観戦、将棋、スポーツ観戦熱くなりたい、予想を楽しみたい
移動バイク・車のツーリング、一人旅、ソロキャンプ知らない場所へ一人で行きたい

男のソロ活スタイル1〜3:体・食・飲み

1. サウナで「ととのう」

男のソロ活の王道だ。サウナ室で汗をかき、水風呂で締め、外気浴で空を見上げる。客の大半が一人の男だから、周りの目はゼロ。都内には、駅前の古いサウナから、おしゃれな新しい施設まで、数えきれないほどある。サウナのあとの一人飯までがセットだ。

2. ラーメンを系統で食べ歩く

一人ラーメンは、男のソロ活の入門にして奥義だ。家系、二郎系、煮干し、淡麗、つけ麺。系統を決めて食べ歩くと、ただの昼飯が研究になる。行列に並ぶのも、一人ならすぐに席が空く。

3. 立ち飲みで一杯だけ

上野、新橋、神田、赤羽。東京には、一人で一杯だけ飲んで帰れる店が山ほどある。千円札一枚で、ビールとつまみ一品。長居しないのが粋だ。常連と軽く話すのも、話さないのも自由だ。

男のソロ活スタイル4〜6:集める・没頭・勝負

4. 城と御城印を集める

男の収集欲を満たすなら、城めぐりだ。日本100名城と続日本100名城をスタンプで集め、御城印を手に入れる。東京なら、江戸城(皇居東御苑)や八王子城跡から始められる。数字が増えていく快感は、一人でこそ純粋に味わえる。

5. プラモデルとゲームに没頭する

休日の一日、部屋にこもってプラモデルを組む、ゲームを攻略する。これも立派なソロ活だ。秋葉原で部品や新作を探すところから始めれば、外出も兼ねられる。誰にも邪魔されない没頭の時間は、一人でしか手に入らない。

6. 競馬場で一人観戦する

府中の東京競馬場や大井競馬場は、一人で来ている男がとても多い場所だ。馬券を買わなくても、パドックで馬を眺め、ゴール前で地鳴りのような歓声を浴びるだけで熱くなれる。ただし、賭けるなら予算を決めておけ。

男のソロ活スタイル7〜10:移動と大人の遊び

7. 高尾山に一人で登る

都心から電車で1時間ほどの高尾山は、一人登山の入門に最適だ。登山道が整備されていて、一人で登る人も多い。山頂でビールを一杯、下りてから温泉。休日の半日で、心も体もリセットできる。

8. バイクや車で一人ツーリング

行き先も休憩も、全部自分で決められる。海沿いの道を走り、気になった定食屋に入る。誰かを乗せていないから、渋滞にイライラする相手もいない。房総半島や奥多摩、箱根は、東京からの日帰りツーリングの定番だ。

9. ソロキャンプで焚き火

一人用のテントと焚き火台を持って、キャンプ場で一晩過ごす。夜、焚き火を眺めながら、何も考えない時間。都内からなら、奥多摩や多摩川沿いのキャンプ場に電車でも行ける。

10. ホテルのバーで一人の夜

最後は大人の遊びだ。夜景の見えるホテルのバーで、カウンターに座り、バーテンダーにおすすめを聞く。一杯2,000〜3,000円の贅沢は、独身の男にとっては何の後ろめたさもない。

東京は、男のソロ活に最強の街だ

東京は、男のソロ活にとって日本で一番恵まれた街だ。一般世帯の半分が一人暮らしで、一人客を前提にした店が密集している。

東京で男がソロ活を楽しめるエリアの例
エリア楽しみ方
上野・御徒町美術館と博物館、アメ横の立ち飲み、銭湯とサウナ
神保町・神田古書店街、カレーの食べ歩き、老舗の喫茶店
秋葉原プラモデル、ゲーム、PCパーツ、一人飯の店
新橋・有楽町ガード下の焼き鳥、立ち飲み、一人飲み
府中・大井競馬場での一人観戦
高尾・奥多摩一人登山、キャンプ、温泉

どのエリアも、一人の男が歩いていて何の違和感もない街だ。電車一本で、山にも海にも、古書店街にも競馬場にも行ける。東京で暮らす独身の男は、ソロ活の楽園の真ん中にいる。地方なら車で1時間かけて行く場所に、東京なら電車で30分で行ける。終電まで一人で飲める店もある。この環境を使わずに、休日を家で寝て終わらせるのは、あまりにももったいない。

ソロ活男子の1か月の予算モデル

男のソロ活に、どれくらい金がかかるのか。10のスタイルを組み合わせた1か月のモデルを作ってみた。

ソロ活男子の1か月(モデル)
週ソロ活費用の目安
1週目サウナ+サウナ飯、平日の一人ラーメン2回約5,000円
2週目高尾山に登って温泉、帰りに立ち飲み約6,000円
3週目秋葉原でプラモデルを買って、週末に組む約5,000円
4週目競馬場で観戦、夜はホテルのバーで一杯約8,000円

合計で約2万4,000円。馬券を買うなら、その分は別に予算を決めておけ。既婚男性のお小遣いの平均が月4万円弱で、そこから昼食代まで払っていることを考えると、独身の男なら無理なく出せる額だ。毎週違う系統のソロ活を入れているから、飽きることもない。

ソロ活男子の持ち物

男のソロ活に、特別な道具は要らない。ただ、次のものがあると格段に動きやすくなる。

  • 小さめのリュック:両手が空く。サウナの着替えも、プラモデルの箱も、登山の水も入る
  • モバイルバッテリー:地図、予約、決済、全部スマホだ。電池切れは一人だと致命的になる
  • 文庫本かイヤホン:行列や待ち時間を、自分の時間に変える
  • 手ぬぐい:サウナ、銭湯、登山、夏の街歩き。一枚あれば何にでも使える
  • 小さなノートかメモアプリ:食べたラーメン、登った山、集めた御城印を記録する

服装は、清潔感があって動きやすければいい。一人で堂々と楽しむ男は、それだけで様になる。

年代別に見る、男のソロ活の楽しみ方

男のソロ活は、年代によって楽しみ方が少しずつ変わる。

年代別の男のソロ活の傾向
年代強みおすすめ
20代体力と時間。金は少なくても動けるラーメンの食べ歩き、登山、青春18きっぷの一人旅
30代金と体力のバランスがいいサウナ、カウンター寿司、海外一人旅
40代金と経験。いい店を知っているホテルのバー、一人の温泉旅館、趣味の深掘り
50代以上時間の自由が増えていく城めぐり、平日の一人旅、長く続けられる趣味

どの年代にも、その年代ならではのソロ活がある。じゃらんの調査では、男性の18〜29歳と50代で、ひとり旅が最も多い同行形態だった。若い男も、中年の男も、一人で旅に出ている。何歳から始めても遅くない。

ソロ活女子と、ソロ活男子の違い

ソロ活は、性別に関係なく一人で自分のペースで楽しむことだ。基本は同じだが、男には男の強みがある。

  • 一人飯への抵抗が少ない:ラーメン、牛丼、定食屋は、男にとって一人で入るのが当たり前の店だ
  • 男が多い場所が多い:サウナ、立ち飲み、競馬場、模型店。一人の男が目立たない場所が街にあふれている
  • 没頭型の趣味が多い:模型、ゲーム、釣り、鉄道。黙って一人で没頭する趣味を持つ男は多い

逆に、カフェのスイーツやアフタヌーンティーのように女性客が中心の場所は、男には少しハードルが高い。だが、そこに挑むのも上級者のソロ活だ。男が一人でアフタヌーンティーを楽しんで、何が悪い。

既婚男性の休日と比べてみろ

ソロ活男子の土曜日

  • 朝は高尾山に一人で登る
  • 昼は下山して温泉と一人飯
  • 夕方は帰りに立ち飲みで一杯
  • 夜はプラモデルを組みながら映画

既婚男性の土曜日

  • 朝は子供の習い事の送迎
  • 昼はショッピングモールのフードコート
  • 夕方は嫁の買い物の荷物持ち
  • 夜は寝かしつけ。気づけば自分も寝ている

男の遊び方を知っている男と、それを手放した男。どちらの土曜日が「男らしい」かは、言うまでもない。

ソロ活男子の始め方

  1. まずは得意分野から一人ラーメン、一人飯、サウナ。男がもともと得意なソロ活から始めればいい。
  2. 7系統から2つ選ぶ体・食・飲み・集める・没頭・勝負・移動から、気になる系統を2つ選んで、交互にやる。
  3. 遠出を1つ入れる未婚男性は旅行に出かける人が少ない。月に1回、日帰りでいいから東京の外に出ろ。
  4. 記録を残す食べたラーメン、登った山、集めた御城印。記録が増えるほど、ソロ活は楽しくなる。

まとめ:ソロ活は、男の遊び方の正統な続きだ

男性の1日の趣味・娯楽の時間は1時間で、女性の約1.6倍。一人でも寂しくないと思う未婚男性は60.3%だ。男は昔から、一人ラーメン、一人飲み、釣り、競馬と、一人で遊ぶ文化を持ってきた。ソロ活は、女子だけのものではない。

体・食・飲み・集める・没頭・勝負・移動の7系統から、自分に合うスタイルを選べばいい。東京は、一人客の多い店と一人で楽しめる場所が密集した、男のソロ活の楽園だ。遠出が少ないのが男の弱点なら、月に一度、東京の外に出ればいい。

男の遊び方を、取り戻せ。末代で何が悪い。

よくある質問

ソロ活は男性もしていますか?

している。ソロ活という言葉は『ソロ活女子のススメ』で広まったが、男性はもともと一人でラーメンや牛丼を食べ、一人で釣りや競馬を楽しむ文化を持っていた。総務省の社会生活基本調査では、男性の1日の趣味・娯楽の時間は1時間で、女性の37分より長い。

男のソロ活におすすめは何ですか?

サウナ、一人飲み、ラーメンの食べ歩き、釣り、鉄道や城めぐり、競馬などの観戦、筋トレ、ソロキャンプ、バイクや車のツーリング、模型やゲームなどの没頭系が定番だ。体を動かすもの、食べるもの、集めるもの、没頭するものを組み合わせると飽きにくい。

東京で男一人で楽しめる場所はどこですか?

上野や新橋の立ち飲み、神保町の古書店街、秋葉原、府中の東京競馬場、高尾山、多摩川の河川敷、都内に多いサウナや銭湯などがある。東京は一人客の多い店と、一人で楽しめる施設がとても多い街だ。

ソロ活男子はモテないのでしょうか?

モテるかどうかを気にする必要はない。ただ、一人で堂々と楽しめる男は、自分の好きなものを知っていて、余裕があるように見える。ソロ活は誰かに見せるためではなく、自分のために楽しむものだ。

男のソロ活と女子のソロ活に違いはありますか?

基本は同じで、一人で自分のペースで楽しむことだ。ただ、男性はもともと一人飯や一人遊びに慣れている人が多く、サウナ、一人飲み、ギャンブル、模型など、男性の多い場所でのソロ活が選びやすい。性別に関係なく、自分が楽しいと思うものを選べばいい。

出典・参考資料

  1. 総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活時間及び生活行動に関する結果 結果の要約」
  2. 国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査 結果の概要」概要版図表4-1
  3. 総務省統計局「令和2年国勢調査」
  4. 朝井麻由美『ソロ活女子のススメ』(大和書房、2019年)