ソロ旅・遠征 / TRIP

お一人様バスツアー・はとバス。一人参加で快適に回るコツ

20,000円日帰り旅行1回あたりの旅行支出(2025年)
1万円前後日帰りバスツアーのよくある料金の目安
6つ一人参加で快適に回るコツ

朝8時、東京駅の近くの乗り場から、バスが出る。窓側の席に座り、流れていく景色を眺める。運転は人に任せ、観光地の入場も昼飯の予約も全部手配済み。着いたら自由時間に一人で歩き、時間になったらバスに戻る。夕方には東京に帰っている。バスツアーは、座っているだけで旅ができる、いちばん楽な一人旅だ。

バスツアーは、年配の夫婦や友人同士の団体旅行だと思われている。家族で参加すれば、子供は車酔いし、トイレ休憩のたびに子供を連れて走り、自由時間は子供が行きたい土産物屋で終わる。

一人なら、バスの窓際は自分だけの展望席になる。この記事では、お一人様でバスツアーに参加するためのコースの選び方、座席、自由時間の使い方、料金、東京のはとバスの使い方、安全なバス会社の見分け方までまとめた。コースや料金は変わるので、予約の前に確認してほしい。

この記事の結論

  1. バスツアーは、運転も手配もいらない、いちばん楽な一人旅
  2. 一人参加の客は多い。一人参加限定のコースもある
  3. 予約のときに、座席の扱い(隣に人が座るか)を確認しろ
  4. 自由時間は、ほかの客と逆の方向へ。一人の時間を作れ
  5. 都内なら、はとバスで半日から。日帰りなら1万円前後のコースが多い

バスツアーは、一人の男に向いている

バスツアーが一人に向いている理由は、移動の時間が、そのまま一人の時間になるからだ。車を運転していれば、景色を見る余裕はない。電車を乗り継げば、乗り換えを調べるのに忙しい。バスツアーなら、窓の外を眺めているだけで、目的地に着く。

そして、バスツアーは一人で行きにくい場所に連れて行ってくれる。電車の駅から遠い観光地、果物狩りの農園、山の中の温泉。車がない一人の男が個人で行くには面倒な場所に、乗っているだけで着く。

何より、バスツアーは安い。日帰りのバスツアーには、昼食つきで1万円前後のコースも多い。観光庁の調査では、日帰り旅行の1回の支出は平均2万円だ。交通費と昼食と観光がまとめて手配されて1万円前後なら、一人で個人で回るより安いこともある。

日帰り旅行の支出と、バスツアー

観光庁の「旅行・観光消費動向調査」によると、2025年の日帰り旅行の1人1回あたりの旅行支出は2万円、宿泊旅行は7万2,412円だった。

日帰り旅行の支出と、日帰りバスツアーの料金の目安

Fig. 01
日帰り旅行の平均支出は観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」。バスツアーの料金は編集部による目安で、コース、季節、昼食の有無によって大きく違う

日帰りのバスツアーは、平均の日帰り旅行の半分ほどの料金で、一日を楽しめることが多い。バス会社がまとめて手配するので、入場料や昼食が安く仕入れられているからだ。一人の男が月に一度、手軽に遠出する手段として、バスツアーはよくできている。

東京なら、はとバスで都内を回る

東京に住んでいても、都内の名所を全部回ったことがある男は少ない。そこで使えるのが、はとバスだ。黄色いバスで知られる東京の定期観光バスで、都内の名所を半日や一日で回るコースがある。

  • 半日のコース:浅草、皇居、東京タワーなど、定番の名所を数時間で回る
  • 夜のコース:東京の夜景や、ライトアップを見て回る
  • 屋根のない2階建てのバス:天井のないバスで、都心のビル街を見上げながら走る
  • 食事つきのコース:老舗の料理や、ショーを見ながらの食事がつくもの

はとバスは、東京に住む男こそ乗ってみる価値がある。毎日通勤で通る街も、バスの窓から見ると違って見える。ガイドの話で、知らなかった東京の歴史を知る。住んでいる街を、旅行者の目で見直す一日になる。コースと料金は、はとバスの公式サイトで確認しろ。

日帰りバスツアーの種類

日帰りバスツアーの種類
種類内容一人の楽しみ方
味覚狩りいちご狩り、ぶどう狩り、りんご狩りなど食べ放題の時間を、自分のペースで
温泉日帰りで温泉に入り、昼食をとる運転しないので、湯上がりに一杯もできる
花と紅葉季節の花の名所や、紅葉の名所を回る一人なら、写真を撮りたい場所に長くいられる
グルメカニ、ふぐ、海鮮などの食べ放題や名物一人前を、気兼ねなく
神社仏閣めぐりパワースポットや、有名な寺社を回る静かに参拝し、御朱印を集める

一人で参加するなら、温泉のツアーがおすすめだ。運転しなくていいので、湯上がりに昼からビールを飲める。帰りのバスでは、温まった体で眠ればいい。個人で車で行く温泉旅では、決してできない贅沢だ。

一人参加の座席の扱い

一人でバスツアーに参加するとき、いちばん気になるのが座席だ。バスの席は2人掛けが多い。一人で参加すると、隣に知らない人が座ることがある。

  1. 予約のときに座席の扱いを確認する一人参加の場合、隣に人が座るかどうかを、旅行会社に確認する。
  2. 一人参加限定のコースを選ぶ参加者全員が一人のコースなら、隣に座るのも一人の客で、気を使い合える。
  3. 二席を使えるプランを探す追加料金で、隣の席を空けておけるプランを用意するツアーもある。
  4. 窓側を希望する窓側の席なら、景色を眺めていられる。隣の人とも自然に距離が取れる。

隣に人が座っても、あいさつを一言して、あとは窓の外を眺めていればいい。バスツアーの客の多くは、景色を見に来ている。無理に話す必要はない。イヤホンで音楽を聴いてもいい。

自由時間の使い方

バスツアーの楽しさは、自由時間にある。観光地に着くと、決まった時間まで自由に歩ける。この時間を、どう使うか。

  • ほかの客と逆の方向へ歩く:多くの客は、土産物屋か、いちばん有名な場所へ向かう。その逆へ歩けば、静かな場所に出会える
  • 地図を事前に見ておく:自由時間の場所の地図を前の晩に見て、行きたい場所を決めておく
  • 集合時間の5分前に戻る:一人だと、時間を忘れやすい。スマホのアラームをかけておけ
  • 土産は最後に:土産物屋は集合場所の近くにあることが多い。最後に寄れば、荷物を持って歩かずに済む

集合時間に遅れるのは厳禁だ。一人の遅刻で、バスの全員が待つことになる。一人で参加している男こそ、時間に正確であれ。もし道に迷ったり、遅れそうになったりしたら、すぐに添乗員か旅行会社の緊急連絡先に電話しろ。連絡先は、出発前にスマホに登録しておけ。

一人参加で快適に回る6つのコツ

  1. 前の晩によく寝る朝早い集合が多い。寝不足だと、バスの中で酔いやすい。
  2. 首枕と上着を持っていくバスの中で眠るときに首枕があると楽だ。冷房が効きすぎることもある。
  3. 酔い止めを飲む山道を走るコースでは、酔い止めがあると安心だ。
  4. 飲みすぎないバスの中で酒を飲むのは、コースによっては認められているが、トイレが近くなる。ほどほどに。
  5. トイレ休憩はきちんと使う次の休憩までの時間を確認し、行けるときに行っておく。
  6. 小さなバッグ一つで荷物は少なく。自由時間に身軽に歩けるように。

安全なバス会社を選べ

バスツアーは、運転を人に任せる旅だ。だからこそ、バス会社の安全への取り組みが大事になる。過去には、貸切バスの大きな事故をきっかけに、国が安全の規制を強めてきた。

  • 大手の旅行会社のツアーを選ぶ:安全の基準を設けている旅行会社が多い
  • 安全性の認定を確認する:貸切バス事業者の安全への取り組みを評価して認定する制度がある。認定を受けたバス会社かどうかは目安になる
  • 極端に安いツアーに気をつける:料金が相場よりずっと安いツアーは、どこかで無理をしていることがある
  • シートベルトを締める:バスの座席にもシートベルトがある。走行中は必ず締めろ

日帰りバスツアーの一日(温泉のコースの例)

日帰りバスツアーの一日の例
時間内容一人の過ごし方
8:00都内の乗り場を出発窓側の席で、朝の景色を眺める
10:30一つ目の観光地自由時間に、人の少ない方へ歩く
12:00昼食一人前の御膳を、自分のペースで
13:30温泉湯に浸かり、湯上がりにビールを一杯
15:30道の駅で土産自分用に、地元の酒かつまみを少し
18:30都内に到着帰りのバスで、温まった体で眠る

朝に出て、夕方に帰る。その間、何も考えなくていい。運転も、道順も、昼飯の店選びも、全部ツアーに任せる。一人の男が、何も考えずに休むための一日として、バスツアーほど手軽なものはない。翌日の朝、体が疲れていないことに驚くはずだ。運転しない旅は、それだけで休日になる。

日帰りバスツアーの一日の時間の内訳(目安)

Fig. 02
編集部による目安。コースや道路の混み具合によって大きく変わる

日帰りのバスツアーは、一日のうち半分ほどがバスの移動だ。だから、バスの中の時間を楽しめるかどうかが大事になる。窓の外の景色、本、音楽、昼寝。一人なら、バスの中の時間も自分のものだ。

バスの中の時間を、楽しみに変える

バスの中の時間が長いからこそ、その過ごし方で一日の満足度が決まる。

  • 景色を眺める:高速道路を降りて、山や海沿いの道に入ると、窓の外の景色が変わる。その変化を眺めているだけで、旅に出た気分になる
  • ガイドの話を聞く:バスガイドがつくコースなら、通る土地の歴史や名物の話が聞ける。知らなかったことを知るのも、ツアーの楽しみだ
  • 本を一冊:酔いやすくなければ、移動の時間に本を読む
  • 音楽かポッドキャスト:イヤホンで聴けば、隣の人の話し声も気にならない
  • 昼寝:帰りのバスは、眠るための時間だと割り切る

車を運転していれば、この時間は全部、前を見てハンドルを握る時間になる。バスツアーは、移動の時間を、休む時間に変えてくれる。一人の男にとって、これほど楽な旅の形はない。

仕事帰りに、夜のバスツアー

バスツアーは、日帰りの昼だけではない。都内には、夜のコースもある。仕事帰りに乗り場に集合し、夜景やライトアップを見て回り、夜のうちに帰ってくる。

夜のバスツアーは、平日の夜の一人のソロ活にちょうどいい。屋根のない2階建てのバスで、夜の都心のビルを見上げながら走る。東京タワーやレインボーブリッジの夜景を、バスの窓から次々に眺める。夕食つきのコースなら、一人で予約しても、食事の席は用意されている。運転も店選びもいらない、手軽な夜の遠足だ。

季節ごとのおすすめ

季節ごとの一人で参加したいバスツアー
季節おすすめのツアー
冬〜春いちご狩り、梅や桜の名所、カニやふぐのグルメツアー
初夏花の名所、さくらんぼ狩り
夏高原の避暑、ぶどうや桃の味覚狩り、花火
秋紅葉の名所、きのこや栗の味覚、りんご狩り

季節のツアーは、個人で行くと交通の便が悪い場所に連れて行ってくれるものが多い。果物の農園や、山の紅葉の名所は、車がないと行きにくい。バスツアーなら、座っているだけで着く。季節の人気のコースは、早く満席になるので、早めに予約しろ。

平日のバスツアーが狙い目

バスツアーは、平日のコースが狙い目だ。週末より料金が安いことがあり、観光地も空いている。高速道路の渋滞も少なく、予定どおりに帰れることが多い。

平日に休める独身の男なら、平日のバスツアーで、空いた観光地を回れる。週末に家族連れでごった返す果物狩りや温泉も、平日なら静かだ。

一人のバスツアーと、家族のバスツアー

お一人様バスツアー

  • 窓側の席が、自分だけの展望席
  • 自由時間は、人の少ない方へ一人で歩く
  • 温泉の湯上がりに、昼からビール
  • 帰りのバスで、何も考えずに眠る

家族のバスツアー

  • 子供がバスで車酔い
  • トイレ休憩のたびに、子供を連れて走る
  • 自由時間は、子供の行きたい土産物屋
  • 帰りのバスで、子供がぐずって眠れない

もちろん、家族で参加するバスツアーにも、その人なりの思い出はあるのだろう。だが、運転も手配も人に任せ、窓の外を眺めながら、何も考えずに一日を過ごす旅は、一人の男にしか手に入らない。

「バスツアーなんて年寄りの旅行」と言う奴へ

年寄りがバスツアーに乗るのは、楽で、安くて、運転しなくていい旅の価値を知っているからだ。お前は休日に家族を乗せて渋滞の中を運転し、着いたら子供の世話、帰りも運転。俺はバスの窓側で景色を眺め、温泉でビールを飲み、帰りは眠っていた。年寄りの知恵を、若いうちから使って何が悪い。

まとめ:窓側の席で、何も考えずに旅をしろ

バスツアーは、運転も手配もいらない、いちばん楽な一人旅だ。日帰り旅行の1回の支出は平均2万円だが、昼食つきで1万円前後のバスツアーも多い。東京に住んでいるなら、はとバスで都内を回ってみろ。住んでいる街を旅行者の目で見直せる。

一人で参加するなら、予約のときに座席の扱いを確認し、窓側を選べ。一人参加限定のコースもある。自由時間はほかの客と逆の方向へ歩き、集合時間は必ず守れ。安全への取り組みを公表しているバス会社を選べ。コースや料金は変わるので、予約の前に確認してほしい。

窓側の席で、何も考えずに一人で旅をしろ。末代で何が悪い。

よくある質問

バスツアーに男一人で参加しても大丈夫?

大丈夫だ。日帰りのバスツアーには一人で参加する客も多く、一人参加限定のコースもある。バスの中では景色を眺めていればいいし、観光地では自由時間に一人で歩ける。

一人で参加すると隣の席はどうなる?

コースによって違う。一人参加の客が多いコースでは、隣に知らない人が座ることもある。一人参加限定のコースや、一人でも二席を使えるプランを用意するツアーもあるので、予約のときに座席の扱いを確認するといい。

はとバスに一人で乗れる?

乗れる。はとバスは東京の定期観光バスで、都内の名所を半日や一日で回るコースがある。一人で予約して、決まった時間に集合すればいい。コースや料金は、はとバスの公式サイトで確認してほしい。

バスツアーで疲れないコツは?

前の晩によく寝る、窓側の席を選ぶ、首枕や上着を持っていく、バスの中で飲みすぎない、トイレ休憩をきちんと使う、などだ。長時間のコースは、座っているだけでも疲れるので、最初は短いコースから始めるといい。

安全なバスツアーの見分け方は?

大手の旅行会社や、安全への取り組みを公表しているバス会社のツアーを選ぶといい。国土交通省が関わる貸切バスの安全性を評価する認定制度があり、認定を受けたバス会社かどうかも目安になる。

出典・参考資料

  1. 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」
  2. はとバス 公式サイト(コース・料金)
  3. 国土交通省「貸切バスの安全確保に関する取り組み」、日本バス協会「貸切バス事業者安全性評価認定制度」
  4. 各旅行会社のバスツアーの案内(コース・料金・座席の扱いは変更されることがあるため、予約前に確認のこと)