ソロ旅・遠征 / TRIP

お一人様ツアー海外。一人参加でも割高にならない選び方

1,473万人海外に出かけた日本人(2025年、2019年比27%減)
3タイプ男一人の海外旅行の手配の形
5つ一人参加で割高にならないコツ

海外のツアーのパンフレットを開くと、魅力的な料金が並んでいる。だが、よく見ると小さな字で書いてある。「お一人様参加の場合は、一人部屋追加代金が必要です」。その額は、ツアーによっては数万円になる。一人で海外に行く男は、ここで多くがあきらめる。

海外旅行は、夫婦や家族、友人同士で行くものだと思われている。家族で行けば、4人分の航空券と、子供が退屈しないリゾートホテルと、子供の言葉の通じない不安の世話で、旅費は数十万円、旅の記憶はプールサイドだけになる。

一人の海外旅行は、手配の仕方さえ知っていれば、割高にならない。この記事では、一人で参加する海外ツアーの料金の仕組み、ツアーとフリープランの使い分け、割高にならないコツ、そして一人だからこそ必要な安全の準備までまとめた。料金や条件はツアーごとに違うので、申し込む前に確認してほしい。

この記事の結論

  1. 海外ツアーの料金は2名1室が前提。一人だと一人部屋追加代金がかかる
  2. 不安な国はツアー、慣れた国はフリープランか個人手配
  3. 一人参加限定ツアーや、追加代金のないキャンペーンを選べ
  4. 出発日をずらし、閑散期の平日に出れば、料金は大きく下がる
  5. たびレジの登録と海外旅行保険は、一人旅の命綱だ

海外に出かける日本人は、まだ戻っていない

日本政府観光局(JNTO)によると、2025年に海外に出かけた日本人は1,473万人だった。コロナ禍の前の2019年は2,008万人で、27%少ない。円安や旅費の値上がりで、海外旅行はまだ以前の水準に戻っていない。

日本人の出国者数

Fig. 01
出典:日本政府観光局(JNTO)「日本人出国者数」。2025年は推計値(報道による)

海外旅行は、高くなった。だからこそ、一人で行くなら、無駄な金を払わない手配の仕方が大事になる。家族4人で行けば何十万円もかかる旅を、独身の男は一人分の料金で行ける。その一人分を、さらに賢く抑えろ。

「一人部屋追加代金」の仕組み

海外ツアーの料金は、2名で1部屋を使うことを前提に計算されていることが多い。ホテルの部屋代を2人で割っているので、1人あたりの料金が安く見える。一人で参加すると、1部屋の料金を一人で払うことになるので、その差額が「一人部屋追加代金」として上乗せされる。

5日間の海外ツアーの1人あたりの料金(モデル)

Fig. 02
編集部によるモデル。行き先、時期、ホテル、燃油サーチャージなどによって大きく違う。フリープランは添乗員や観光の手配を含まない

このモデルでは、普通のツアーに一人で参加すると、2名1室の参加者より4万円高くなる。一人参加限定のツアーは、最初から一人部屋の料金で組まれているので、それより少し安い。フリープランなら、添乗員や観光の手配はないが、いちばん安く済む。

男一人の海外旅行、3つの手配の形

男一人の海外旅行の手配の形
形中身向いている旅
添乗員つきのツアー航空券、ホテル、観光、食事、移動を全部手配。添乗員が同行する初めての海外、言葉や治安が不安な国、交通が複雑な場所
フリープラン航空券とホテルのセット。空港とホテルの送迎がつくことも。現地は自由旅行者に慣れた都市、自分で歩きたい旅
個人手配航空券とホテルを別々に自分で予約する海外に慣れた男、安さと自由を最大にしたい旅

初めての海外の一人旅なら、添乗員つきのツアーか、空港送迎つきのフリープランがいい。空港からホテルまでの移動が、海外の一人旅でいちばん不安な場面だからだ。そこさえ乗り切れば、あとは街を一人で歩ける。慣れてきたら、個人手配に進めばいい。

ツアーを選ぶべき国と場所

  • 言葉がまったく通じない国:看板もメニューも読めない国では、添乗員の存在が大きい
  • 治安に不安がある国:旅行者を狙う犯罪が多い国では、ツアーの方が安全だ
  • 交通が複雑な場所:遺跡や大自然など、個人で移動するのが難しい場所
  • 短い日数で多くを回りたい旅:ツアーは移動の効率がいい

逆に、台湾や韓国のように、日本から近く、旅行者に慣れた国なら、ツアーにする必要はあまりない。フリープランか個人手配で、自分のペースで歩いた方が、安く、楽しい。

一人参加でも割高にならない5つのコツ

  1. 一人参加限定のツアーを選ぶ最初から一人部屋で組まれたツアーは、普通のツアーに一人で参加するより安いことが多い。
  2. 一人部屋追加代金なしのキャンペーンを探す旅行会社によっては、特定の出発日やコースで、追加代金を無料にするキャンペーンを行うことがある。
  3. 出発日をずらす大型連休、年末年始、夏休みを外し、閑散期の平日に出発すれば、料金は大きく下がる。
  4. フリープランを使う添乗員や観光の手配がいらないなら、航空券とホテルのフリープランが安い。
  5. ホテルのランクを下げる一人旅なら、豪華なリゾートホテルはいらない。立地のいい中級のホテルで十分だ。

いちばん効くのは、出発日をずらすことだ。家族持ちの男は、子供の学校の休みにしか海外に行けない。一番高い時期だ。独身の男は、閑散期の平日に行ける。同じ旅が、何万円も安くなる。

「2名1室の料金」に惑わされるな

ツアーの広告の大きな数字は、2名1室で参加したときの1人あたりの料金だ。一人で参加するなら、一人部屋追加代金を足した総額を見ろ。申し込みの画面で人数を1名にしたとき、最終的にいくらになるかを必ず確かめてから決めること。

フリープランの賢い使い方

男一人の海外旅行で、いちばんすすめたいのがフリープランだ。航空券とホテルがセットになっていて、個人で別々に予約するより安いことがある。現地での行動は自由で、一人旅の楽しさがまるごと手に入る。

  • 空港送迎つきを選ぶ:初めての国なら、空港からホテルまでの送迎がつくプランが安心だ
  • 現地の日本語のデスクがあるか:困ったときに相談できる窓口があるプランもある
  • オプショナルツアーを足す:行きにくい場所だけ、現地の日帰りツアーに参加する
  • 1名で申し込んだ総額を確認する:ホテルの料金が2名1室の表示になっていないか

フリープランに、現地のオプショナルツアーを一つ足すのが、一人旅の上手なやり方だ。街は自分で歩き、遠くの遺跡や自然は現地のツアーで行く。ツアーと一人旅のいいところを両方取れる。

一人の航空券の取り方

個人で手配するなら、航空券が旅費のいちばん大きな部分になる。一人の航空券は、取り方で大きく値段が変わる。

  • 早めに予約する:多くの航空会社は、出発の何か月も前に予約すると安い料金を出している
  • 閑散期の平日に飛ぶ:連休や週末の出発は高い。火曜や水曜の出発は安いことが多い
  • 格安航空会社(LCC)も比べる:アジアの近い国なら、LCCで安く飛べることがある。荷物や座席の追加料金を含めた総額で比べる
  • マイルやポイントを使う:ふだんの買い物で貯めたマイルで、一人分の航空券を取る

一人の男は、航空券を一枚だけ取ればいい。家族なら、4人分の席を並びで、しかも子供の休みの時期に取らなければならない。一人なら、安い便の残りの一席を、好きな日に取れる。一人旅は、航空券の取り方でいちばん得をする旅だ。

お金と通信の準備

海外の一人旅のお金と通信の準備
準備やり方
現地のお金空港で少しだけ両替し、あとはクレジットカードや現地のATMで。手数料を比べる
クレジットカード2枚以上を、別々の場所に入れて持つ。海外で使えるブランドか確認
スマホの通信現地のSIMカードか、海外用の通信サービス、ポケットWi-Fiを用意する
地図と翻訳のアプリ出発前にスマホに入れ、オフラインでも使えるように準備する

一人旅では、スマホが通じるかどうかが、安心を大きく左右する。地図、翻訳、配車、ホテルとの連絡、家族への連絡。すべてスマホに頼ることになる。空港に着いた瞬間から通信できるように、出発前に準備しておけ。モバイルバッテリーも忘れるな。電池が切れた一人旅は、地図も連絡手段もない旅になる。

現地での、一人の過ごし方

海外の一人旅の楽しさは、現地の暮らしの中に、一人で入り込めることだ。

  • 朝の市場を歩く:観光客の少ない朝の市場で、地元の人の朝飯を一緒に食べる
  • 地元の食堂に入る:観光客向けのレストランより、地元の人が一人で食べている食堂に入る
  • 公共の交通に乗る:地下鉄やバス、路面電車で移動すると、街の空気がわかる
  • カフェで一休み:歩き疲れたら、カフェで地元の人を眺めながら休む
  • 夜は早めにホテルへ:知らない街の夜の一人歩きは、明るい大通りだけにする

連れがいれば、二人で話しているうちに、周りの景色を見落とす。一人なら、街の音、匂い、人の動きに、全部の注意を向けられる。海外の街を、いちばん深く味わえるのは一人の旅人だ。

一人だからこそ、安全の準備を

海外の一人旅は、何かあったときに頼れる人がいない。だから、出発前の準備が大事になる。

海外の一人旅の安全の準備
準備なぜ必要か
外務省の海外安全情報を確認する行き先の国の治安や、危険な地域を知る
外務省の「たびレジ」に登録する現地で事件や災害が起きたとき、安全の情報や連絡が届く
海外旅行保険に入る海外の病院は高い。病気やけが、盗難に備える
クレジットカードを2枚以上持つ1枚が使えなかったり、盗まれたりしたときの予備
パスポートのコピーと写真をとっておく紛失したときの手続きに役立つ
旅程を家族や友人に伝える連絡が取れなくなったときに、どこにいるかがわかる

特に、「たびレジ」と海外旅行保険は、一人旅の命綱だと思え。病気で倒れたとき、事故にあったとき、一人では何もできないことがある。保険があれば、現地の病院の費用や、日本への搬送の費用をまかなえることがある。保険代を惜しむ一人旅は、いちばん高くつく。

男一人の海外旅行、おすすめの行き先

男一人の海外旅行の行き先の例
行き先手配の形一人の楽しみ方
台湾(台北・台南)フリープランか個人手配夜市の食べ歩き、一人で入れる食堂、温泉。日本から近く、初めての一人旅に
韓国(ソウル・釜山)フリープランか個人手配食べ歩きと、市場の一人飯
東南アジアの都市フリープラン屋台の飯と、寺院めぐり
オーストラリアフリープランか、現地ツアーを組み合わせる大自然と、治安のいい都市の街歩き
ヨーロッパの都市フリープラン美術館、カフェ、鉄道の旅

初めての海外の一人旅なら、台湾がいちばんいい。日本から飛行機で数時間、治安がよく、食事が日本人の口に合い、一人で入れる食堂がたくさんある。慣れたら、オーストラリアやヨーロッパへ広げていけ。

一人の海外旅行の心構え

海外の一人旅は、思いどおりにいかないことの連続だ。言葉が通じない、道に迷う、注文と違う料理が出てくる、電車が遅れる。だが、それを一人で乗り越えるたびに、自分が少しずつ強くなるのがわかる。

そして、一人の海外旅行は自分で決める練習でもある。どの道を行くか、どの店に入るか、どこで休むか。全部、自分で決める。誰にも相談できない状況で、一人で判断を重ねる。海外で一人旅ができる男は、日本でも一人で生きていける。

一人の海外旅行と、家族の海外旅行

男一人の海外旅行

  • 閑散期の平日に出て、何万円も安く
  • フリープランで、街を一人で歩く
  • 行きにくい場所だけ、現地のツアーで
  • 言葉の壁を、一人で乗り越える

家族の海外旅行

  • 子供の学校の休みの、一番高い時期に
  • 4人分の航空券と、子供向けのリゾート
  • 旅の記憶は、ホテルのプールサイド
  • 旅費は数十万円、疲れは倍

もちろん、家族で行く海外旅行にも、その人なりの思い出はあるのだろう。だが、閑散期に安く出かけ、知らない国の街を一人で歩き、自分の判断だけで旅を進める経験は、一人の男にしか手に入らない。

「海外に一人で行くなんて危ない」と言う奴へ

危ないのは、準備をしない一人旅だ。たびレジに登録し、保険に入り、外務省の安全情報を読み、夜の一人歩きを避ける。それだけで、危険の多くは避けられる。お前が家族旅行で子供の世話に追われてスリに気づかないあいだ、俺は一人で、周りに目を配りながら歩いている。

まとめ:割高にならない手配で、一人で海外へ

海外ツアーの料金は2名1室が前提で、一人で参加すると一人部屋追加代金がかかり、割高になりやすい。2025年に海外へ出かけた日本人は1,473万人で、2019年より27%少なく、海外旅行は高くなった。だからこそ、一人で行くなら手配の仕方が大事だ。

言葉や治安が不安な国は添乗員つきのツアー、旅行者に慣れた国はフリープランか個人手配。一人参加限定ツアー、追加代金なしのキャンペーン、閑散期の平日の出発、フリープランと現地ツアーの組み合わせで、割高を避けろ。たびレジの登録と海外旅行保険は、一人旅の命綱だ。料金や条件、安全の情報は変わるので、申し込む前と出発前に確認してほしい。

閑散期の平日に、知らない国へ一人で出かけろ。末代で何が悪い。

よくある質問

海外のツアーに一人で参加すると高くなる?

高くなることが多い。海外のツアーの料金は2名1室を前提に表示されていることが多く、一人で参加すると「一人部屋追加代金」が上乗せされる。一人参加限定のツアーや、一人部屋追加代金がかからないキャンペーンを選ぶと抑えられる。

男一人の海外旅行はツアーとフリープラン、どちらがいい?

言葉や治安が不安な国、交通の便が悪い場所、初めての海外ならツアーがいい。台湾や韓国など、日本から近く、旅行者に慣れた国なら、航空券とホテルを組み合わせたフリープランか個人手配の方が安く自由に旅できる。

海外の一人参加限定ツアーはある?

ある。旅行会社によっては、参加者全員が一人で、一人部屋が基本のツアーを出している。周りも一人なので気楽だが、料金は高めのことが多い。

一人の海外旅行で準備しておくことは?

パスポートの残り期間の確認、海外旅行保険への加入、外務省の海外安全情報の確認、外務省の「たびレジ」への登録、クレジットカードを2枚以上持つこと、旅程を家族や友人に伝えることなどだ。

一人の海外旅行のおすすめの行き先は?

初めてなら、日本から近く、治安がよく、食事が合いやすい台湾がいい。慣れてきたら、東南アジアの都市や、オーストラリア、ヨーロッパの都市などに広げていけばいい。

出典・参考資料

  1. 日本政府観光局(JNTO)「日本人出国者数」(2025年推計値、報道による)
  2. 外務省「海外安全ホームページ」「たびレジ」
  3. 各旅行会社の海外ツアー・フリープランの案内(料金・条件は変更されることがあるため、申し込む前に確認のこと)