ソロ活 入門と極意 / SOLO-KATSU

20代のソロ活。金がなくても楽しめる、将来の資産になる一人遊び

24.6万円20〜24歳男性の月の賃金(所定内給与、2025年)
43.4%18〜24歳未婚男性が独身の理由に「まだ若すぎる」を挙げた割合
約4,600万円月3万円を年5%で40年積み立てた場合の試算

20代の男には、金がない。給料は安く、家賃は高い。奨学金を返している男もいる。休日に遊びたくても、財布の中身を見てため息をつく。周りの同期は、結婚式のご祝儀で毎月のように3万円を飛ばしている。

だが、20代の男には、金の代わりに持っているものがある。体力、時間、好奇心、そして失敗しても取り返せる若さだ。この4つを使えば、金がなくても最高のソロ活ができる。しかもそのソロ活は、30代以降の人生の資産になる。

この記事では、20代の男のためのソロ活をまとめた。金がなくても楽しめるもの、将来の資産になるもの、そしてソロ活と並行して始めるべき準備まで。20代で結婚して、20代のうちに一人で遊ぶ経験を一度も積まなかった男は、たぶん一生それを取り戻せない。

この記事の結論

  1. 20〜24歳男性の月の賃金は24.6万円。金がないのは当たり前だ
  2. 20代の武器は体力・時間・好奇心・若さ。金の代わりに足を使え
  3. 20代のソロ活は、知識・技術・経験・店の4つの資産になる
  4. 一人旅は20代のうちに。18〜29歳の男性は、ひとり旅が最も多い同行形態だ
  5. ソロ活と並行して月3万円を積み立てれば、年5%で40年後には約4,600万円になる試算だ

20代の男は、金がない。それでいい

厚生労働省の賃金構造基本統計調査(2025年)によると、男性の月の賃金(所定内給与)は、20〜24歳で24万5,700円、25〜29歳で28万8,000円だ。ここから税金と社会保険料が引かれるから、手取りは20代前半で19万円前後、後半で22万円前後になることが多い。

男性の年齢階級別の月の賃金(所定内給与、2025年)

Fig. 01
出典:厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」第2表。一般労働者の男性。所定内給与で、残業代や賞与は含まない

20代の賃金は、50代のピークの半分ほどだ。20代で金がないのは、お前のせいではなく、賃金の仕組みのせいだ。だから、金がないことを理由にソロ活をあきらめる必要はない。20代には、20代の楽しみ方がある。

20代の4つの武器:体力・時間・好奇心・若さ

  • 体力:一日中歩いても、夜行バスで移動しても、翌日には回復する。体力は、金の代わりになる
  • 時間:家族も、管理職の責任もない。休日を丸ごと自分のために使える
  • 好奇心:何を見ても新鮮だ。初めての体験が多いほど、ソロ活は楽しくなる
  • 若さ:失敗しても取り返せる。ハズレの店も、道に迷った旅も、全部いい経験になる

40代になれば、金は増えるが、体力と好奇心は少しずつ減る。20代のソロ活は、金以外の資源をフルに使える唯一の時期だ。50代の男が一日に3軒のラーメン屋をはしごすれば、翌日は胃もたれで動けない。20代なら平気だ。山頂までの登りも、旅先で一日2万歩を歩くのも、20代の体なら楽しめる。金で買えない体力を持っているうちに、体力を使うソロ活をやり尽くしておけ。

20代の未婚男性は、何を考えているか

出生動向基本調査(2025年)で、18〜24歳の未婚男性が「独身でいる理由」として挙げたのは、次のようなものだった。

18〜24歳の未婚男性が挙げた独身でいる理由(主なもの)
理由割合
結婚するにはまだ若すぎるから43.4%
今は、仕事(または学業)にうちこみたいから36.6%
結婚する必要性をまだ感じないから32.6%
適当な相手にまだめぐり会わないから28.1%
今は、趣味や娯楽を楽しみたいから22.1%
結婚資金が足りないから21.9%
独身の自由さや気楽さを失いたくないから13.4%

20代前半の男の多くは、結婚よりも、仕事と自分の楽しみに目を向けている。それは正しい。20代は、自分が何を好きで、何が得意で、どう生きたいのかを知るための時間だ。その答えを探すのに、ソロ活ほど向いている方法はない。

金がなくても楽しめる20代のソロ活

20代向けの格安ソロ活
ソロ活費用の目安ポイント
知らない街の散歩交通費のみ降りたことのない駅で降りて、商店街を歩く
図書館で一日0円区立図書館なら本も雑誌もタダ。冷暖房も完備
美術館・博物館の常設展0〜1,000円常設展は安く、学生や若者向けの割引がある施設も多い
一人ラーメン・定食800〜1,500円系統を決めて食べ歩けば、ただの飯が研究になる
銭湯600円東京都の銭湯の大人料金(2026年8月から)。サウナ付きでも数百円の追加
日帰り登山2,000〜3,000円高尾山なら交通費だけで行ける。体力がある20代の特権
公園でコーヒー数百円コンビニのコーヒーを持って、公園のベンチで本を読む

どれも、1回数百円から数千円で済む。月2万円の予算でも、毎週末違うソロ活ができる。20代のソロ活は、金ではなく足と好奇心で楽しむものだ。

一人旅は、20代のうちに始めろ

20代のソロ活で一番やっておくべきなのが、一人旅だ。リクルートの「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2025」では、18〜29歳の男性は、ひとり旅が最も多い同行形態だった。若い男は、すでに一人で旅に出ている。

  • 青春18きっぷで鈍行の旅:普通列車に乗り放題のきっぷで、時間をかけて遠くへ行く。時間はあるが金はない20代にぴったりだ。利用条件は時期によって変わるので、JRの案内を確認しておけ
  • ゲストハウスに泊まる:一泊数千円で泊まれる。ほかの旅人と話すのも、話さないのも自由だ
  • 夜行バス:寝ている間に移動して、宿代も浮く。体力のある20代のうちにしか使えない技だ
  • 台湾・韓国に2泊3日:格安航空なら、往復数万円で行ける。海外一人旅の入門に最適だ

同じ調査では、18〜29歳の男性の旅先での消費額は3万1,900円と、全世代で最も高かった。一方で、旅行の満足度は前年から4.9ポイント下がり、最も大きく落ちたのもこの層だった。若い男は旅に金を使っているのに、満足しきれていない。人に合わせた旅ではなく、自分で組み立てた一人旅なら、同じ金でもっと満足できるはずだ。

20代のソロ活は、4つの資産になる

20代のソロ活が「将来の資産になる」と言うのは、比喩ではない。20代のソロ活は、次の4つの資産を残す。

20代のソロ活が残す4つの資産
資産中身30代以降にどう効くか
知識美術、歴史、食、酒、旅先の情報同じものを見ても、深く楽しめる
技術料理、写真、登山、楽器、語学一生使える趣味の土台になる
経験一人で店に入る、一人で旅をする、トラブルを乗り越えるどこでも一人で動ける自信になる
店行きつけの店、信頼できる店年を重ねるほど、店との関係が深まる

20代で美術館に通った男は、40代で同じ絵を見たとき、若い頃には見えなかったものが見える。20代で一人旅を重ねた男は、30代で海外のどこにでも一人で行ける。ソロ活の経験は、複利で増えていく。早く始めた男ほど、後で大きなリターンを得る。

技術が身につくソロ活を、1つ持て

20代のうちに、技術が身につくソロ活を1つ持っておくといい。

  • 料理:一人暮らしの節約にもなり、一生使える。スパイスカレーやパスタなど、一つの料理を極めるのも楽しい
  • 写真:スマホでもいい。一人旅や街歩きの記録が、そのまま作品になる
  • 登山:低い山から始めて、少しずつ高い山へ。体力と判断力が身につく
  • 語学:海外一人旅の準備として、英語や旅先の言葉を少しずつ。旅が何倍も楽しくなる
  • 筋トレ:20代で身につけた筋肉と習慣は、40代、50代の体を支える

技術は、時間をかけるほど上達する。時間がたっぷりある20代は、技術を身につけるのに一番向いている。

一人暮らしの部屋を、ソロ活の基地にしろ

金がない20代にとって、一人暮らしの部屋は最強のソロ活の場でもある。外に出なくても、部屋の中でできるソロ活はたくさんある。

  • 自炊の研究:週末に一品、作ったことのない料理に挑む。外食1回分の金で、何日分も楽しめる
  • 映画とドラマの一気見:配信サービスの月額料金は、映画館1回分ほどだ
  • ゲームの攻略:一本のゲームを、何十時間もかけてやり込む。没頭の時間としては最高だ
  • 筋トレと読書:器具がなくても自重トレーニングはできる。図書館で借りた本を部屋で読めば、0円だ

外で遊ぶソロ活と、部屋で遊ぶソロ活を交互に組み合わせれば、月2万円の予算でも毎週末が埋まる。実家暮らしでは、こうはいかない。誰にも邪魔されない自分の部屋を持てるのも、20代の一人暮らしの特権だ。

20代のソロ活予算の組み方

手取り19万〜22万円の20代なら、ソロ活の予算は月2万円前後が目安だ。大事なのは、先に積立を取ってから、残りでソロ活を楽しむことだ。

手取り20万円の20代男性の予算(モデル)
項目月額
家賃7万円
食費・日用品4万円
光熱・通信1.5万円
積立投資3万円
ソロ活2万円
その他(服、交際、予備)2.5万円

このモデルは東京で家賃を7万円に抑えた場合だ。家賃が高ければ、その分ほかを削る必要がある。積立3万円は、20代のうちに始めることに意味がある。その理由は次で見る。

ソロ活と並行して、積立を始めろ

20代のソロ活と並行して、必ずやっておくべきことがある。積立投資だ。独身の男は、老後を誰にも頼れない。だからこそ、時間を味方にできる20代のうちに始めておく価値がある。

月3万円を年5%で積み立てた場合の試算

Fig. 02
東京ソロ充男子編集部の試算。年5%の利回りが毎月複利で続いたと仮定。税金や手数料は考慮していない。実際の運用成績は保証されず、元本を下回ることもある

月3万円を40年積み立てると、元本は1,440万円。年5%で運用できたと仮定すると、評価額は約4,600万円になる。もちろん、これは試算で、運用成績は保証されない。だが、始めるのが10年遅れると、30年後の評価額は約2,500万円で、40年の場合の半分ほどになる。時間は、20代だけが持っている最大の資産だ。

積立を先に取ってしまえば、残りの金でソロ活を楽しむことに罪悪感はない。将来の準備と今の楽しみを両立させる。これが、20代の独身男の最強の戦略だ。

20代で結婚した男と、20代でソロ活を極めた男

20代でソロ活を極めた男

  • 休日は全部、自分の経験と技術に投資した
  • 一人旅で日本中、アジアの都市を歩いた
  • 積立を20代から始め、時間を味方につけた
  • 30代になって、さらに上のソロ活に進める

20代で結婚した男

  • 休日は結婚式の準備と、相手の予定に合わせて終わった
  • 一人旅は一度もしていない
  • 結婚費用と新生活の出費で、貯金はゼロに戻った
  • 30代は子育てと住宅ローンで、自分の時間はほぼない

20代で結婚した男は、一人で遊ぶ経験を一度も積まないまま、家族の時間に入っていく。そして、もし40代で離婚したら、一人の時間の過ごし方を知らないまま一人に戻ることになる。20代のソロ活は、どんな人生を選んでも役に立つ保険でもある。

20代のソロ活の注意点

  • 無理な旅をしない:体力があっても、夜行バスの連続や徹夜の移動は事故のもとだ。山や海では特に無理をするな
  • カードのリボ払いでソロ活をするな:楽しさのために借金をすれば、30代の自由が消える。リボ払いの手数料は年15%前後になることが多く、積立の利回りをはるかに上回る
  • 夜遊びは帰り道まで計画に入れる:終電を逃したときの帰り方を先に決めておけ
  • 友人とのつながりも大事にする:内閣府の令和7年の調査では、孤独感が「しばしば・常に」ある20代男性は6.9%と、ほかの年代と比べても低くない。ソロ活を楽しみながら、気軽に話せる友人とは連絡を取っておけ

まとめ:20代のソロ活は、一生の資産になる

20〜24歳の男性の月の賃金は24.6万円。20代で金がないのは当たり前だ。だが、20代には体力・時間・好奇心・若さという4つの武器がある。散歩、図書館、銭湯、日帰り登山、鈍行列車の一人旅。金ではなく足と好奇心で楽しめば、最高のソロ活ができる。

そして20代のソロ活は、知識・技術・経験・店という4つの資産を残す。ソロ活と並行して積立を始めれば、今の楽しみと将来の準備を両立できる。

20代の休日は、二度と戻ってこない。全部、自分のために使え。末代で何が悪い。

よくある質問

20代でお金がなくてもソロ活はできますか?

できる。散歩、図書館、公園、無料の美術館や博物館の常設展、一人ラーメン、銭湯、日帰りの登山など、数百円から数千円で楽しめるソロ活はたくさんある。体力と時間がある20代は、お金の代わりに足を使えば、満足度の高いソロ活ができる。

20代のうちにやっておくべきソロ活は何ですか?

体力が要る一人旅や登山、海外一人旅の入門、知識や技術が身につく趣味、行きつけの店づくりがおすすめだ。若いうちに一人で動く経験を積んでおくと、収入が増えた30代以降のソロ活の幅が大きく広がる。

20代男性の給料でソロ活の予算はどれくらいですか?

手取りの10%前後がひとつの目安だ。厚生労働省の調査では、20〜24歳の男性の月の賃金(所定内給与)は24万5,700円で、手取りは19万円前後になることが多い。その場合、ソロ活の予算は月2万円前後になる。まずは積立と生活費を先に確保したい。

20代でソロ活ばかりしていて大丈夫ですか?

大丈夫だ。20代のうちに一人で楽しむ力を身につけておくことは、将来の大きな資産になる。ただし、友人とのつながりや健康、お金の準備も同時に大事にしたい。ソロ活と並行して、毎月少しずつ積立を始めておくといい。

20代の一人旅のおすすめは何ですか?

青春18きっぷなどを使った鈍行列車の旅、日帰りの登山、ゲストハウスに泊まる国内旅行、台湾や韓国への2泊3日の海外一人旅などがおすすめだ。体力があり、多少の不便も楽しめる20代のうちにしかできない旅がある。

出典・参考資料

  1. 厚生労働省「令和7年賃金構造基本統計調査 結果の概況」(2026年3月)
  2. 国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査 結果の概要」概要版図表1-10
  3. リクルート じゃらんリサーチセンター「じゃらん観光国内宿泊旅行調査2025」
  4. 内閣府孤独・孤立対策推進室「孤独・孤立の実態把握に関する全国調査(令和7年)調査結果のポイント」
  5. 東京都公衆浴場業生活衛生同業組合(東京の銭湯の入浴料金)