ソロ活 入門と極意 / SOLO-KATSU

ソロ活がつまらない・楽しくない・飽きた男へ。マンネリを壊す刺激の作り方

7つマンネリを壊す刺激の軸
4週飽きないためのローテーションの周期
1つ毎回のソロ活に足す新しい要素の数

最初は楽しかった。一人焼肉も、一人カフェも、一人映画も、何もかもが新鮮だった。それが今では、休日になっても行きたい場所が浮かばない。いつものサウナに行って、いつものラーメンを食って帰る。楽しくないわけじゃない。でも、ワクワクもしない。

ソロ活に飽きたのは、お前のせいでも、ソロ活のせいでもない。人間の脳が、そういうふうにできているからだ。どんな楽しみにも、人は必ず慣れる。心理学では、これを快楽順応という。

この記事では、ソロ活がつまらなくなる仕組みと、マンネリを壊す7つの刺激の作り方をまとめた。既婚者のマンネリは、毎年同じ実家への帰省と、毎週同じショッピングモールだ。しかも自分では変えられない。お前のマンネリは、今日から自分で壊せる。

この記事の結論

  1. ソロ活に飽きるのは、人間の脳に備わった「快楽順応」のせいだ
  2. 快楽順応を止めるのは、変化と、ありがたみを意識することだ
  3. 場所・時間・ジャンル・深さ・制約・記録・人の7つの軸で刺激を作れる
  4. 毎回、新しい要素を一つだけ足せば、いつものソロ活も新鮮になる
  5. 4つのジャンルを週替わりで回すローテーションで、飽きは防げる

飽きの正体:快楽順応

人は、どんなに嬉しいことにも、やがて慣れる。新しい車を買った喜びも、昇給の喜びも、数か月もすれば当たり前になる。これを快楽順応という。

有名なのが、心理学者Brickmanらが1978年に発表した研究だ。宝くじの高額当選者と、そうでない人の幸福感を比べたところ、当選者の幸福感は、思ったほど高くなかった。しかも、当選者は日常のささやかな楽しみ、たとえば友人との会話や朝食から感じる喜びが、むしろ小さくなっていた。大きな喜びに慣れてしまうと、小さな喜びが色あせてしまう。

ソロ活も同じだ。初めての一人焼肉は、緊張と興奮で最高の体験だった。だが10回目には、ただの夕食になる。ソロ活がつまらなくなったのは、ソロ活が悪いのではなく、脳が慣れただけだ。

快楽順応を止める2つの方法

ミズーリ大学のSheldonと、カリフォルニア大学リバーサイド校のLyubomirskyは、快楽順応を遅らせる方法を研究した。2012年の論文で示されたポイントは、大きく2つある。

  • 変化:同じ楽しみでも、やり方や中身に変化があると、慣れるのが遅くなる。毎回同じことを繰り返すと、すぐに慣れる
  • ありがたみ:手に入れたものを当たり前と思わず、意識して味わうと、喜びが長続きする

つまり、ソロ活の飽きを壊すには、変化を作ることと、味わい直すことの2つが効く。以下で、その具体的な方法を見ていこう。

診断:お前のソロ活マンネリ度

当てはまるものにチェックしてくれ。マンネリ度と、どの軸で変化が足りないかがわかる。

ソロ活マンネリ度診断 当てはまるものにチェック。場所・中身・気持ちの3つの軸×4項目
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マンネリを壊す7つの軸

ソロ活に変化をつける方法は、7つの軸に整理できる。全部を一度に変える必要はない。毎回、どれか一つの軸だけを変える。それだけで、いつものソロ活が別物になる。

マンネリを壊す7つの軸
軸変え方例
1 場所行ったことのない街、遠くへいつものサウナを、知らない街のサウナに
2 時間時間帯や季節を変える夜のサウナを早朝に。夏の海を冬の海に
3 ジャンルやったことのない種類に挑むグルメばかりなら、美術館か登山へ
4 深さ同じものを、もっと深くラーメンを食べるだけでなく、製麺所の見学へ
5 制約あえてルールを課す予算1,000円、電車で降りたことのない駅だけ
6 記録集める、残す、発信する銭湯のスタンプラリー、御朱印、ブログ
7 人一人の中に、少しだけ人を混ぜる店主と話す、ワークショップに参加する

軸1・2:場所と時間を変える

場所:知らない街は、それだけで刺激だ

一番手軽で効果が大きいのが、場所を変えることだ。同じ一人カフェでも、降りたことのない駅で降りて、知らない商店街の喫茶店に入るだけで、まったく違う体験になる。東京には、乗り換えでしか通らない駅が山ほどある。その一つひとつに、行ったことのない店がある。

時間:同じ場所が、時間で別の顔になる

時間帯を変えるのも効く。早朝の築地場外、平日昼の遊園地、閉館間際の美術館、真冬の海。同じ場所でも、時間と季節が変われば、景色も空気も客層も変わる。いつも夜に行くサウナに朝6時に行ってみろ。まったく別のサウナだ。

軸3・4:ジャンルを広げ、深さを足す

ジャンル:新しいジャンルは、Dランクでも新鮮だ

グルメのソロ活ばかりしているなら、まったく違うジャンルに手を出せ。美術館、登山、釣り、陶芸体験、寄席、プラネタリウム、競馬場。新しいジャンルなら、一番簡単な入門レベルでも、初めて一人焼肉に行ったときのような新鮮さが戻ってくる。

深さ:同じものを、もう一段深く

逆に、好きなジャンルを深掘りするのも手だ。コーヒーが好きなら、豆の産地を飲み比べ、焙煎所を巡り、自分で淹れ方を研究する。ラーメンが好きなら、系統ごとに食べ比べ、製麺所を見学し、自分で作ってみる。知識が増えるほど、同じ一杯から感じられることが増える。深さには、底がない。

軸5:あえて制約を課して遊ぶ

意外に効くのが、あえてルールを課すことだ。制約があると、いつもと違う選択を迫られ、それが新しい発見につながる。

  • 予算縛り:「1日1,000円で楽しむ」。無料の美術館、公園、図書館、安い定食屋を探す
  • 駅縛り:「路線図でサイコロを振り、出た駅で降りる」。行き先を自分で選ばないことで、絶対に行かない街に行ける
  • 色縛り:「今日は赤い看板の店だけに入る」。ばかばかしいが、意外に楽しい
  • スマホ縛り:「地図アプリも口コミも見ない」。自分の勘だけで店を選ぶ

制約は、ゲームのルールと同じだ。ルールがあるから、ゲームは面白くなる。何でも自由に選べるソロ活だからこそ、あえて縛ると面白い。

軸6・7:記録を残し、少しだけ人を混ぜる

記録:集める楽しみが、続ける理由になる

一回一回のソロ活がつまらなく感じるのは、それが何にもつながっていないからだ。記録を残すと、ソロ活は「集める」遊びに変わる。銭湯のスタンプ、御朱印、城の登城記念、行ったラーメン屋のリスト。数が増えるほど、次の1軒に行く理由ができる。

人:一人の中に、ほんの少しだけ

ソロ活は一人の遊びだが、ほんの少しだけ人を混ぜると、刺激が増える。カウンターで店主に話しかける、陶芸や料理のワークショップに一人で参加する、ガイドツアーに一人で申し込む。人との関わりは、自分で量を決められる範囲で十分だ。

飽きない男のソロ活ローテーション

マンネリを防ぐ一番確実な方法は、ローテーションを組むことだ。ソロ活を4つのジャンルに分け、週替わりで回す。

4週ローテーションの例
週ジャンル例新しい要素の足し方
1週目食一人焼肉、ラーメン、カウンター寿司行ったことのない店か、頼んだことのないメニュー
2週目体サウナ、ジム、登山、ランニング知らない街のサウナか、初めての山
3週目文化美術館、映画、寄席、ライブ、本屋普段見ないジャンルの展示や作品
4週目遠出日帰り温泉、国内旅行、知らない街の散歩行ったことのない県か、降りたことのない駅

これなら、同じジャンルは4週に1回しか回ってこない。1か月ぶりの一人焼肉は、毎週の一人焼肉よりずっとうまい。飽きる前に次のジャンルに移るのが、ローテーションの狙いだ。

同じソロ活を繰り返したときの満足度(イメージ)

Fig. 01
東京ソロ充男子編集部によるイメージ図。実測値ではない。快楽順応の考え方をもとに、変化の有無で満足度の下がり方が変わる様子を示した

「楽しくない」の原因別処方箋

ソロ活がつまらない原因は、飽きだけではない。よくある原因と処方箋をまとめた。

ソロ活が楽しくない原因と処方箋
原因サイン処方箋
飽き(快楽順応)同じ店、同じジャンルばかり7つの軸で一つだけ変える。ローテーションを組む
目的がない出かけても何をするか決まっていない「この店のこれを食べる」と目的を一つ決めてから出る
スマホ漬け出先でずっとSNSを見ているソロ活中はスマホをカバンにしまう
疲れ出かけるのが面倒、義務感で動いている休む。家でゆっくり過ごすのも一人の時間だ
寂しさ帰り道に虚しくなる話せる相手やゆるいつながりを少し足す
お金の不安使うたびに罪悪感がある月の予算を決め、その範囲では気にしない

「ありがたみ」で、いつものソロ活を味わい直す

快楽順応を止めるもう一つの方法が、ありがたみを意識することだ。いつものサウナ、いつものラーメン。それが当たり前になると、喜びは薄れる。だが、少し視点を変えると、当たり前の価値が見えてくる。

週末に一人でサウナに行けるのは、誰の許可も要らない身分だからだ。子供の習い事の送迎も、嫁の実家への挨拶も、家族サービスもない。好きな時間に起きて、好きな店に行き、好きなだけ過ごせる。既婚の友人に「今日は一人でサウナ」と言ってみろ。羨ましそうな顔をされるはずだ。その顔を思い出すだけで、いつものサウナが少しうまくなる。

「独身はつまらない」と言う既婚者へ

お前のマンネリは、毎週末同じショッピングモールで、毎年同じ実家に帰省することだ。しかもそれを変える権限がない。独身のマンネリは、明日の朝、知らない駅で降りるだけで壊せる。どっちがつまらない人生か、考えるまでもない。

飽きたら、休むのも一つの手

それでもつまらないなら、しばらくソロ活を休めばいい。ソロ活は義務ではない。2週間、何もせずに家で寝て、ゲームをして、本を読んで過ごす。それも立派な一人の時間だ。

休んでいるうちに、「あの店、久しぶりに行きたいな」と思う瞬間が必ず来る。そのときが、再開のタイミングだ。空腹が最高の調味料であるように、少し離れていた楽しみは、戻ったときにうまくなる。

長く続けるなら「年間テーマ」を持て

何年もソロ活を楽しみ続けている男は、たいてい年間テーマを持っている。

  • 「今年は都内の銭湯を50軒」
  • 「今年は日本百名城を10城」
  • 「今年は東京の老舗喫茶店を全部回る」
  • 「今年は毎月一つ、新しい体験教室に参加する」

テーマがあれば、毎週の行き先が自然に決まり、一回一回が大きな目標の一部になる。そして年末には、1年分の記録という、自分だけの勲章が手に入る。来年のテーマを考えるのも、またソロ活の楽しみだ。

まとめ:マンネリは、明日の朝に壊せる

ソロ活がつまらなくなるのは、人間の脳に備わった快楽順応のせいだ。どんな楽しみにも、人は必ず慣れる。それを止めるのは、変化と、ありがたみを意識することだ。

場所、時間、ジャンル、深さ、制約、記録、人。この7つの軸のうち、毎回一つだけを変えれば、いつものソロ活は別物になる。食・体・文化・遠出の4ジャンルを週替わりで回し、年間テーマを持てば、飽きる暇はない。それでもつまらなければ、休めばいい。

既婚者のマンネリは、自分では変えられない。お前のマンネリは、明日の朝、知らない駅で降りるだけで壊せる。末代で何が悪い。

よくある質問

ソロ活に飽きてしまうのはなぜですか?

人間には、同じ楽しみに慣れて、だんだん喜びが小さくなる「快楽順応」という仕組みがある。同じ店、同じ時間、同じジャンルのソロ活を繰り返していると、最初の感動は薄れていく。ソロ活そのものがつまらないのではなく、刺激が足りなくなっているだけだ。

ソロ活のマンネリを解消するにはどうすればいいですか?

毎回のソロ活に、新しい要素を一つだけ足すといい。場所、時間帯、ジャンル、深さ、制約のどれか一つを変える。いつものサウナでも、知らない街のサウナに行く、早朝に行く、サウナ飯の店を開拓する、などで新鮮さは戻る。

ソロ活が楽しくないと感じるのは、一人が向いていないからですか?

そうとは限らない。目的がないまま出かけている、スマホばかり見ている、疲れたまま無理に出かけている、などが原因のことが多い。原因を確かめて対処すれば、楽しさは戻ることが多い。どうしても楽しめないなら、ソロ活の量を減らして、ほかの過ごし方と組み合わせればいい。

飽きないソロ活のコツはありますか?

ローテーションを組むことだ。食、体、文化、遠出の4つのジャンルを週替わりで回すと、同じジャンルが続かない。さらに、毎年テーマを決めて、集める・極めるソロ活を一つ持っておくと、長く続けられる。

ソロ活をやめたくなったら、やめてもいいですか?

いい。ソロ活は義務ではない。しばらく休んで、家でゆっくり過ごすのも立派な一人の時間だ。休んでいるうちに、また行きたい場所が浮かんでくることも多い。そのときに再開すればいい。

出典・参考資料

  1. Brickman, P., Coates, D., & Janoff-Bulman, R. (1978). Lottery winners and accident victims: Is happiness relative? Journal of Personality and Social Psychology, 36(8), 917–927.
  2. Sheldon, K. M., & Lyubomirsky, S. (2012). The challenge of staying happier: Testing the Hedonic Adaptation Prevention model. Personality and Social Psychology Bulletin, 38(5), 670–680.