孤独とメンタル / MENTAL

おひとりさまの友達の作り方。大人の男がしがらみなく繋がる方法

14.7%独身の利点に「友人との広い人間関係」を挙げる未婚男性(2025年、1987年は23.4%)
7つ大人の男が友達を作れる場所
39.6%学習・自己啓発・訓練をした人(2021年、5年で2.7ポイント増)

学生のころは、何もしなくても友達がいた。同じ教室、同じ部活、同じ寮。毎日顔を合わせ、くだらない話をして、気づけば友達になっていた。大人になった今、最後に新しい友達ができたのは、いつだろう。

友達が減ったのは、お前だけではない。結婚した友人を見てみろ。飲みに誘えば「家族の予定が」、週末は子供の習い事の送り迎え、たまに会っても話は子供の受験と住宅ローン。気づけば、家族と職場以外に話せる相手は一人もいない。既婚の男こそ、友達を失っている。

おひとりさまの男には、友達を作る時間と自由がある。この記事では、大人の男がしがらみなく繋がれる7つの場所と、作った友達を長続きさせる距離感をまとめた。友達は、恋人を探す場の副産物ではない。それ自体が、人生の財産だ。

この記事の結論

  1. 大人の友達は、放っておけば減っていく。自分から場に出ていくしかない
  2. 独身の利点に「友人との広い人間関係」を挙げる未婚男性は23.4%から14.7%に下がった
  3. 友達を作れる場所は7つ:趣味・学び・行きつけの店・昔の友人・地域・ネット・仕事の外
  4. 友達作りを目的にせず、楽しめる場所に通い続けろ
  5. 長続きのコツは、濃くなりすぎない距離感

大人の友達は、自然には増えない

国立社会保障・人口問題研究所の出生動向基本調査は、18〜34歳の未婚者に、独身生活の利点を聞き続けている。その中の「友人などとの広い人間関係が保ちやすい」を挙げた未婚男性の割合は、こう変わってきた。

独身の利点に「友人などとの広い人間関係が保ちやすい」を挙げた未婚男性

Fig. 01
出典:国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」概要版図表1-7(18〜34歳の未婚男性、複数回答)

1987年には23.4%の未婚男性が、独身なら友人との広い人間関係を保ちやすいと考えていた。2025年には14.7%まで下がった。独身でいれば自然と友達付き合いが広がる、と考える人は減っている。独身でも、友達は放っておけば増えないのだ。

なぜ大人の友達は増えないのか。学校がないからだ。学校は、同じ年代の人間が毎日同じ場所に集まり、利害関係なく過ごす場所だった。大人には、そういう場所が自然には用意されていない。だから、自分で作るしかない。

大人の男に、友達ができにくい理由

  • 毎日会う場所がない:職場はあるが、利害関係が絡む
  • 周りが家庭に入る:30代、40代で友人は家族中心の生活になる
  • 自分から誘わない:断られるのが怖い、面倒だと思われたくない
  • 男同士は「用事」がないと会わない:ただ会って話す、という習慣が少ない
  • プライドが邪魔をする:「友達がほしい」と言うのが恥ずかしい

特に大きいのは、男同士は用事がないと会わないということだ。女性同士なら「お茶しよう」で会えるが、男同士は「何をするか」がないと集まりにくい。だからこそ、「何かをする場」に通うのが、大人の男の友達作りのいちばんの近道になる。

しがらみなく繋がれる、7つの場所

大人の男が友達を作れる7つの場所
場所例向いている男
1. 趣味の場サークル、趣味の店、イベント好きなものがはっきりしている男
2. 学びの場カルチャー教室、語学、資格の勉強会新しいことを始めたい男
3. 行きつけの店居酒屋、喫茶店、バー、銭湯酒や店が好きな男
4. 昔の友人同級生、元同僚、昔の仲間疎遠になった友人がいる男
5. 地域町内会、ボランティア、祭り住んでいる町に長くいる男
6. ネット趣味のコミュニティ、オンラインゲーム人見知りの男、遠方の仲間がほしい男
7. 仕事の外業界の勉強会、異業種の集まり、元同僚仕事の話ができる仲間がほしい男

この7つのうち、自分に合う場所を2〜3つ選べ。全部に顔を出す必要はない。大事なのは、選んだ場所に何度も通うことだ。一度行っただけでは、友達はできない。

1. 趣味の場:同じものが好きなら、話題に困らない

大人の男の友達作りで、いちばん自然なのが趣味の場だ。同じものが好きな人とは、年齢も職業も関係なく話せる。話題に困らない。「何を話せばいいか」と悩む必要がない。

  • サークル:山歩き、草野球、フットサル、将棋、囲碁、合唱、写真
  • 趣味の店:模型店、釣具店、自転車店、レコード店、古書店。常連同士で話すようになる
  • イベント:鉄道のイベント、模型の展示会、ライブ、試合観戦

趣味の仲間のいいところは、利害関係がないことだ。仕事の上下も、家庭の事情も関係ない。同じものを好きだという一点だけでつながる。しがらみのない友達は、ここで生まれる。

2. 学びの場:同じ目的の人が集まる

総務省の社会生活基本調査(2021年)によると、学業以外の「学習・自己啓発・訓練」をした人の割合は39.6%で、5年前より2.7ポイント上がった。大人が学ぶのは、もう当たり前になっている。

学びとボランティアの行動者率の変化

Fig. 02
出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」(10歳以上)。2016年は2021年の値と5年前との差から算出。2021年はコロナ禍の影響を受けている

学びの場には、同じ目的を持った人が集まる。料理教室、陶芸、語学、楽器、写真、歴史講座、資格の勉強会。毎週同じ時間に同じ顔ぶれが集まり、同じ課題に取り組む。学校と同じ構造が、そこにはある。だから、友達ができやすい。

特に、少人数で、何回も続く講座を選べ。1回きりのセミナーでは、友達はできない。半年、1年と続く講座なら、回を重ねるごとに顔見知りになり、帰りに一杯行く仲間ができる。

3. 行きつけの店:店主が橋渡しをしてくれる

居酒屋、喫茶店、バー、銭湯。同じ店に通い続けると、店主が顔を覚えてくれる。そして、店主が常連同士の橋渡しをしてくれることがある。「この人も野球が好きなんですよ」。それをきっかけに、隣の常連と話すようになる。

  • カウンターのある店を選ぶ:店主や隣の客と話しやすい
  • 同じ曜日、同じ時間に通う:同じ常連と顔を合わせやすい
  • 店主に挨拶をし、一言交わす:顔を覚えてもらう第一歩
  • 無理に話しかけない:相手が話したそうなときだけ話す

行きつけの店で生まれる友達は、店の中だけの関係でいい。店の外で会う必要はない。週に一度、同じ店で顔を合わせ、天気や野球の話をする。それだけで、十分に大人の男の友達だ。

4. 昔の友人:いちばん簡単な友達作り

新しい友達を作るより、昔の友人を取り戻す方が簡単だ。同級生、元同僚、昔の部活の仲間。何年も連絡していなくても、一度は仲がよかった相手だ。

40代、50代になると、子育てが落ち着いた昔の友人が増える。彼らは、家族中心の生活が一段落して、昔の仲間と飲みたいと思っていることが多い。ただ、お互いに「向こうから連絡が来るだろう」と待っているだけだ。

  1. 連絡先を探す昔の年賀状、SNS、共通の知り合い。
  2. 短く連絡する「久しぶり。元気? 今度飲まない?」で十分だ。
  3. 日程を具体的に出す「来月の第2金曜はどう?」と、こちらから候補を出す。
  4. 会えたら、定例にする「また来月も」と、次の約束をその場でする。

10人に連絡して、2〜3人と会えれば上出来だ。断られても、何も失わない。昔の友人は、連絡した方が勝つ。

5. 地域:住んでいる町に、仲間を作る

住んでいる町の友達は、老後にいちばん頼りになる。定年後に毎日を過ごすのは、職場ではなく、家の周りだからだ。

同じ社会生活基本調査では、ボランティア活動をした人の割合は17.8%で、5年前より8.2ポイント下がった(コロナ禍の影響もある)。地域の活動に参加する人は減っている。だからこそ、顔を出せば歓迎される。特に、働き盛りの男は、地域の活動で頼りにされることが多い。

  • 町内会の清掃や祭り:年に数回の行事に顔を出すだけで、顔見知りができる
  • 防災の訓練や活動:男手が求められることが多い
  • 地域のボランティア:子供の見守り、清掃、高齢者の手伝い
  • 公民館や図書館の講座:地域の人が集まる

6. ネット:入口として使え

人見知りの男、近くに同じ趣味の人がいない男には、ネットの趣味のコミュニティが入口になる。オンラインゲームの仲間、趣味の掲示板、SNSの趣味のアカウント同士のつながり。

ただし、ネットだけで完結させない方がいい。ネットで知り合った趣味の仲間と、イベントや展示会で実際に会う。顔を合わせると、関係はぐっと深まる。そして、ネットの相手とは、最初は人の多い場所で会うこと。金や投資の話が出たら、すぐに距離を置け。

7. 仕事の外:仕事の話ができる仲間

職場の同僚とは、利害関係があって本音を話しにくい。だが、職場の外で仕事の話ができる仲間は、貴重な友達になる。

  • 業界の勉強会や交流会:同じ業界の他社の人と知り合える
  • 異業種の集まり:違う仕事の話は、刺激になる
  • 元同僚:会社を辞めた元同僚は、利害関係のない友人になれる

仕事の外の仲間は、転職や定年のあとも続くことが多い。職場が変わっても、関係は残る。

友達を作る5つのコツ

  1. 友達作りを目的にしない「友達を作りに行く」のではなく、「趣味を楽しみに行く」。目的が違うと、相手も構える。
  2. 同じ場所に通い続ける人は、何度も顔を合わせる相手に親しみを感じる。3回目くらいから、自然に話すようになる。
  3. 自分から挨拶する「こんにちは」「また会いましたね」。挨拶は、関係の入口だ。
  4. 相手の話を聞く自分の話より、相手の話を聞く。質問をする。人は、自分の話を聞いてくれる人を好きになる。
  5. 小さく誘う「帰りにお茶でもどうですか」。いきなり大きな約束をせず、小さく誘う。

いちばん大事なのは、同じ場所に通い続けることだ。一度行っただけで「友達ができなかった」とあきらめる男が多い。友達は、通った回数に比例してできる。最低でも3か月は通い続けろ。

大人の友達を長続きさせる距離感

大人の友達は、濃くなりすぎない方が長続きする。学生のころのように毎日会う必要はない。

大人の友達を長続きさせる距離感
やることやらないこと
月に1回程度、会う毎日連絡する
相手の都合を優先する相手の生活に踏み込みすぎる
断られても気にしない断られたら根に持つ
割り勘か、交互にごちそうお金の貸し借り
相手の話を聞く自分の話や愚痴ばかり
趣味や興味の話で盛り上がる政治や宗教で議論をふっかける

大人の友達は、お互いの生活を尊重し合う関係だ。相手には相手の仕事があり、家族があり、事情がある。誘いを断られても、「また今度」でいい。しつこく誘わず、根に持たず、次の機会を待つ。ゆるい関係ほど、大人は長く続く。

既婚の友人との付き合い方

おひとりさまの男の友人には、既婚者も多い。既婚の友人と長く付き合うには、相手の家庭の事情を理解することが大事だ。

  • 誘うなら早めに:家族の予定を調整する時間が必要だ
  • 短い時間でもいい:仕事帰りの1時間、休日のランチ
  • 断られても責めない:子供の行事や家族の都合は、本人にもどうにもならない
  • 独身の自由を自慢しすぎない:相手が羨ましく思うのは仕方ないが、わざわざ刺激しなくていい

そして、既婚の友人は、子育てが終わるとまた戻ってくることが多い。50代、60代になって、家族中心の生活が一段落した友人が、「また昔みたいに飲もう」と連絡してくる。そのとき、お前が話題豊富で、楽しく暮らしていれば、友人は喜んで戻ってくる。

友達作りと、出会いの場を混ぜるな

友達作りの場を、恋人探しの場として使う男がいる。趣味のサークルに入って、女性ばかりに話しかける。教室に通って、異性の参加者に連絡先を聞く。これをやると、友達はできず、場からも浮く。

趣味の場は、趣味を楽しむ場所だ。下心のある男は、すぐに見抜かれる。そして、同じ場所に通い続けることができなくなる。下心を捨てた男の方が、人間関係はずっと豊かになる。

友達を装った勧誘に注意しろ

友達を求めているとき、向こうから「友達」が近づいてくることがある。だが、その中には、友達を装った勧誘も混じっている。

  • 「仲間」「コミュニティ」を強調して、商品やセミナーを売る:マルチ商法
  • 優しく近づいて、投資や暗号資産の話をする:投資詐欺、ロマンス詐欺
  • 久しぶりの昔の知り合いが、急に会いたがる:勧誘のことがある

見分け方は簡単だ。会って間もないのに、金の話が出る。それが出たら、友達ではない。本当の友達は、金の話から始まらない。

友達を作るおひとりさまと、友達を失う既婚者

友達を作るおひとりさまの男

  • 趣味の場と学びの場に、週に1回通う
  • 行きつけの店で、常連と天気の話をする
  • 昔の友人と、月に1回の定例の飲み会
  • ゆるい距離感で、しがらみなく長く付き合う

友達を失った既婚の男

  • 飲みに誘われても「家族の予定が」
  • 週末は子供の習い事の送り迎え
  • 家族と職場以外に、話せる相手がいない
  • 定年後、誰に連絡していいかわからない

もちろん、家族を持ちながら友達付き合いを大事にしている既婚の男もいる。だが、友達を作る時間と自由が多いのは、おひとりさまの男だ。その自由を、しがらみのない友達を作るために使え。

「独身の男なんて友達いないだろう」と言う奴へ

俺には、月に一度飲む昔の仲間がいて、週末の山歩きのサークルがあって、カウンターで野球の話をする常連がいる。全員、しがらみのない友達だ。お前の友達は誰だ? 職場の同僚と、妻の友人の夫だけだろう。定年したら、その中の何人が残る?

まとめ:友達は、通った回数に比例してできる

大人の男の友達は、放っておけば減っていく。独身の利点に「友人などとの広い人間関係が保ちやすい」を挙げる未婚男性は、1987年の23.4%から2025年には14.7%に下がった。学校のない大人には、自分で場を作るしかない。

趣味の場、学びの場、行きつけの店、昔の友人、地域、ネット、仕事の外。7つの場所から2〜3つを選び、通い続けろ。友達作りを目的にせず、自分から挨拶し、相手の話を聞き、小さく誘う。長続きのコツは、濃くなりすぎない距離感だ。友達作りの場を恋人探しに使うな。会って間もない相手から金の話が出たら、距離を置け。

しがらみのない友達は、おひとりさまの男の財産だ。末代で何が悪い。

よくある質問

大人になると友達ができにくいのはなぜ?

学校のように、毎日同じ人と顔を合わせ、利害関係なく過ごす場がなくなるからだ。職場の人間関係には利害が絡み、周りの友人は家庭を持って時間がなくなる。自分から場に出ていかないと、友達は自然には増えない。

大人の男が友達を作れる場所は?

趣味の場(サークル、教室、趣味の店)、学びの場(講座、資格の勉強会)、行きつけの店、昔の友人、地域の活動、ネットの趣味のコミュニティ、仕事の外の集まり(勉強会、元同僚)などだ。

友達を作るコツは?

友達を作ることを目的にせず、自分が楽しめる場所に通い続けることだ。同じ場所に何度も顔を出すうちに、顔見知りができ、話すようになり、自然と友達になる。自分から挨拶し、相手の話を聞くことも大事だ。

友達と長続きするには?

濃くなりすぎない距離感を保つことだ。毎日連絡しない、相手の生活に踏み込みすぎない、誘いを断られても気にしない、お金の貸し借りをしない。ゆるい関係の方が、大人の友達は長く続く。

友達作りを装った勧誘に注意すべき?

注意すべきだ。「仲間」「コミュニティ」を強調して商品を売るマルチ商法や、優しく近づいて金の話をするロマンス詐欺、投資詐欺がある。会って間もない相手から金や投資の話が出たら、距離を置くべきだ。

出典・参考資料

  1. 国立社会保障・人口問題研究所「第17回出生動向基本調査」(2025年)概要版図表1-7
  2. 総務省統計局「令和3年社会生活基本調査」(学習・自己啓発・訓練、ボランティア活動の行動者率)