東京ソロ活スポット / TOKYO

一人焼肉のソロ活。東京で男が一人で通いたい焼肉店

8,496円二人以上の世帯の焼肉(外食)への年間支出(2024年、とされる値)
3タイプ一人で入れる焼肉店の種類
4,000円一人焼肉のちょうどいい予算の目安

熱くなった網の上に、タンを一枚のせる。じゅっと音がして、縁が反り返ってくる。裏返して数秒、レモンを搾って口へ。誰にも取られず、誰にも気をつかわず、自分が焼いた肉を、焼けた瞬間に自分で食べる。一人焼肉は、ソロ活の中でも、いちばん満たされる時間の一つだ。

一人焼肉は、ソロ活の登竜門と言われる。焼肉は大勢で行くもの、一人で行くのは恥ずかしい、と思っている男は多い。だが、大勢の焼肉は大変だ。家族で行けば、父親は子供の分の肉を焼き続け、焼けたそばから子供の皿に移し、自分は焦げた端の肉を食う係になる。

一人なら、好きな部位を、好きな焼き加減で、好きなだけ食べられる。この記事では、東京で男が一人で通いたい焼肉店の選び方、頼み方、焼き方、予算までまとめた。店の営業時間や料金は変わるので、行く前に確認してほしい。

この記事の結論

  1. 一人焼肉は恥ずかしくない。今の東京には一人で入れる焼肉店がいくらでもある
  2. 店は3タイプ。一人焼肉の専門店、カウンターの焼肉店、昼の焼肉定食
  3. 頼む順番は、タン、赤身、脂の多い肉、ホルモン。一皿ずつ頼め
  4. 焼き方は「網を熱く、並べすぎず、何度も返さない」
  5. 予算はカウンターの店で4,000〜6,000円ほどが目安

焼肉は、一人で食うのがいちばんうまい

焼肉を一人で食べるべき理由は、焼肉は、焼き加減がすべてだからだ。同じ肉でも、焼きすぎれば固くなり、生焼けなら危ない。大勢で焼くと、誰かが焼きすぎ、誰かが網に置きっぱなしにし、自分の肉がどれだかわからなくなる。

一人なら、網の上の肉は全部自分のものだ。焼けた瞬間を見逃さず、いちばんうまいタイミングで口に入れられる。タンは焼きすぎず、ハラミは中が少し赤いくらいで、ホルモンは脂が落ちるまでじっくり。肉ごとに、自分の好きな焼き加減で食べられる。

そして、一人焼肉は気をつかわない。肉の取り合いも、焼く係の押しつけ合いも、最後の一枚の遠慮もない。食べたい肉を、食べたい量だけ頼めばいい。腹が満たされたら、それで終わり。自分の胃袋とだけ相談する食事だ。

焼肉への支出は、増えている

総務省の家計調査(二人以上の世帯)の品目別の数字では、焼肉(外食)への1世帯あたりの年間支出は、2024年に8,496円とされる。2019年の7,004円から増え、過去最高の水準だという。焼肉は、2015年から家計調査で独立した品目として集計されるようになった。

焼肉(外食)への年間支出(二人以上の世帯、1世帯あたり)

Fig. 01
出典:総務省「家計調査」(二人以上の世帯、品目分類)の値を紹介した業界データサイトによる。編集部は総務省の公表表を直接確認できていないため、数値は「とされる値」として扱う

焼肉にかける金は、世帯で年8,000円台。家族が3人なら、1人あたりは年に3,000円前後にしかならない計算だ。一人の男は、それを一回の焼肉で使える。家族の焼肉が年に数回のイベントなら、一人の焼肉は、食べたいと思った日にふらりと行く日常だ。

一人で入れる焼肉店、3つのタイプ

一人で入れる焼肉店のタイプ(予算は目安)
タイプ特徴予算の目安向いている日
一人焼肉の専門店一人一台の小さなロースター。カウンターで、少量から注文できる1,000円台〜仕事帰りに、さっと焼肉を食べたい日
カウンターの焼肉店カウンター席に一人用のロースター。良い肉を少しずつ4,000〜6,000円ちゃんとした焼肉を、一人でゆっくり
昼の焼肉定食焼肉店のランチ。ご飯とスープ、小鉢つき1,000円台昼に手軽に、焼肉の気分を満たしたい日

一人焼肉の専門店は、2018年に新橋で1号店を開いたチェーンが広げたと言われる。一人一台の無煙ロースターで、少ない量から注文でき、ご飯とスープのセットで手軽に食べられる。今では、東京の多くの駅前にある。一人焼肉の最初の一回は、ここから始めればいい。

カウンターの焼肉店で、一人の贅沢を

一人焼肉に慣れたら、カウンターの焼肉店に挑戦しろ。普通の焼肉店でも、カウンター席に一人用のロースターを置いている店が増えている。

  • 良い肉を少しずつ:一人前より少ない量や、数切れ単位で頼める店もある。いろいろな部位を少しずつ食べられる
  • 店主と話せる:「今日のおすすめは」と聞けば、その日のいい肉を教えてくれる
  • 落ち着いて飲める:ビールやハイボール、韓国の焼酎と一緒に、一人でゆっくり

店を探すときは、予約サイトで人数を「1名」にして検索するといい。1名で予約できる店は、一人客を受け入れている店だ。予約なしで行くなら、開店直後か、夜の遅い時間が入りやすい。

「一人ですが」と言えば、たいてい入れる

カウンターのある焼肉店なら、「一人ですが、入れますか」と聞けばいい。テーブル席しかない店でも、空いている時間なら入れてくれることがある。週末の夜は、グループ客で混むので、平日を狙え。

一人焼肉の頼み方

一人焼肉でいちばん大事なのは、頼みすぎないことだ。大勢なら、多めに頼んでも誰かが食べる。一人なら、頼んだ分は全部自分で食べなければならない。

  1. 最初はタン塩さっぱりしたタンから始める。焼きすぎないように、さっと焼いてレモンで。
  2. 次に赤身ハラミ、ロース、ヒレなど、脂の少ない赤身。肉そのものの味を楽しむ。
  3. 脂の多い肉カルビ、上カルビなど。ご飯が欲しくなるのはここだ。
  4. 最後にホルモンミノ、シマチョウ、レバーなど。じっくり焼いて、脂を落とす。
  5. 締め冷麺、クッパ、ビビンバ。腹の具合で決める。

頼むのは、一皿ずつだ。一皿食べ終わったら、腹の具合を見て次を頼む。最初に全部を頼むと、食べきれなくなったり、網の上で冷めたりする。一皿ずつ、一枚ずつが、一人焼肉の基本のリズムだ。

一人で食べたい部位

焼肉の主な部位と、一人での食べ方
部位特徴焼き方のひとこと
タン牛の舌。こりっとした歯ごたえ。塩とレモンで薄いので焼きすぎない。縁が反ったら裏返す
ハラミ横隔膜の筋肉。赤身のようでやわらかい中が少し赤いくらいで食べる
ロース背中の肉。きめが細かく、肉の味が濃いさっと両面を焼く
カルビあばら周りの肉。脂が多く、ご飯に合う脂が落ちて香ばしくなるまで。タレで
ミノ第一胃。弾力のある歯ごたえ両面をしっかり焼く
シマチョウ大腸。脂の甘みが強い皮の側からじっくり焼き、脂を落とす

一人焼肉では、いろいろな部位を少しずつ食べるのがいちばん楽しい。同じ牛でも、部位によって歯ごたえも味もまるで違う。店によっては、一人前の半分ほどの量や、数切れ単位で頼めるところもある。今日はタンとハラミ、次はロースとミノ、と部位を変えて通えば、一人焼肉は何度行っても飽きない。

一人焼肉に合わせる酒

焼肉には、ビールが合う。最初の一杯は、迷わず生ビールだ。熱い網の前で、冷たいビールを一口。タン塩との相性は、言うまでもない。

二杯目からは、肉に合わせて選べばいい。脂の多いカルビにはハイボールやレモンサワーが口をさっぱりさせてくれる。赤身の肉には赤ワインを置いている店もある。韓国の焼酎や、マッコリを出す店もある。一人なら、酒の選び方も自分の好みだけで決められる。ただし、飲みすぎるとせっかくの肉の味がわからなくなる。酒は2〜3杯までにしておけ。

肉を最高に焼く作法

  • 網を十分に熱してから焼く:冷たい網に肉をのせると、くっついて焼きむらができる
  • 一度にたくさん並べない:2〜3枚ずつ焼く。並べすぎると、焼けた肉を取り逃す
  • 何度もひっくり返さない:薄い肉は片面をしっかり焼いて、裏返したらさっと焼いて食べる
  • タレの肉はあとに:タレは焦げやすく、網が汚れる。塩の肉を先に焼く
  • 網が焦げたら替えてもらう:焦げついた網は、肉の味を落とす。遠慮なく交換を頼め
  • 生焼けに注意:ホルモンや鶏肉、豚肉は、中までしっかり火を通す

一人焼肉の最大の利点は、焼けた瞬間に食べられることだ。大勢だと、焼けた肉を誰かの皿に配り、自分の番が来るころには冷めている。一人なら、網の上で一番うまい瞬間を、自分の口に直接運べる。

一人焼肉の予算

一人焼肉の予算の目安(タイプ別)

Fig. 02
編集部による目安。店、部位、量、飲み物によって大きく変わる

一人焼肉の予算は、店の選び方で大きく変わる。仕事帰りにさっと食べるなら2,000円ほど、カウンターの店でゆっくり飲みながらなら5,000円ほど、特別な日に良い肉を食べるなら1万円以上。今日の自分の気分と財布で、店を選べばいい。

「一人で焼肉に5,000円?」と言う既婚者へ

お前は家族4人で焼肉に行って、2万円払って、子供の肉を焼き続けて、自分は焦げた端の肉しか食べていない。俺は5,000円で、上タンとハラミと上カルビを、全部いちばんうまい焼き加減で食べた。1人あたりの金額はお前の方が安いかもしれない。だが、肉を食ったのはどっちだ。

昼の焼肉定食から始めろ

一人焼肉がまだ怖いなら、昼の焼肉定食から始めろ。焼肉店のランチは、ご飯、スープ、小鉢がついて1,000円台のことが多い。昼は会社員が一人で食べに来るので、一人客は当たり前だ。

店によっては、自分で焼く焼肉定食を出している。一人用の小さなロースターで、肉を焼きながらご飯を食べる。夜の一人焼肉の練習にちょうどいい。昼で慣れたら、夜のカウンターに挑め。

煙と匂いの対策

焼肉で気になるのが、服や髪につく匂いだ。仕事帰りに一人焼肉に行くと、翌日のスーツまで焼肉の匂いがすることがある。

対策は簡単だ。無煙ロースターの店を選ぶ。網の下から煙を吸い込む仕組みの店なら、匂いはかなり抑えられる。上着は店の袋やカバーに入れてもらうか、椅子の下の箱にしまう。帰ったら、服に消臭スプレーをかけて、風呂に入って髪を洗えばいい。一人暮らしなら、匂いを気にする家族もいない。焼肉の匂いをまとって帰っても、誰にも文句を言われないのも、一人の気楽さだ。

一人焼肉に行く時間

一人焼肉に行く時間の向き不向き
時間混み方ひとこと
平日の昼会社員で混むが回転が速い焼肉定食。一人客が多い
平日の夕方(開店直後)空いているカウンターに座りやすい。店主ともゆっくり話せる
平日の夜店による一人焼肉の専門店なら、いつでも入りやすい
金曜・土曜の夜グループで混むカウンターの店は予約を。専門店は待つことも
夜の遅い時間落ち着いてくるグループが帰ったあと、一人でゆっくり

一人焼肉の、食べすぎに注意

一人焼肉は、止める人がいない。うまいからと、カルビとご飯をおかわりし続けると、体に負担がかかる。

  • 野菜も頼む:サラダやナムル、キムチ、焼き野菜を一品は頼む
  • 脂の多い肉は少なめに:赤身を中心にし、カルビは一皿にとどめる
  • ご飯は小さめで:大盛りにしない
  • 週に何度も行かない:一人焼肉は、ご褒美の頻度にしておけ

一人の男の健康は、自分で守るしかない。好きなものを、好きなだけ、ではなく、好きなものを、ちょうどいいだけ。それが、一人焼肉を長く楽しむ男の食べ方だ。

一人焼肉は、ソロ活の登竜門

一人焼肉は、ソロ活の難易度でいえば中級だ。一人でラーメンや牛丼は平気でも、焼肉となると急にハードルが上がる男は多い。だが、一度行ってしまえば、拍子抜けするほど簡単だ。

一人焼肉ができるようになると、一人で行けない店がぐっと減る。寿司のカウンター、鍋の店、焼き鳥屋、すべて同じ要領で入れる。一人焼肉は、ソロ活のレベルを一段上げるための、ちょうどいい試験だ。

一人焼肉と、家族の焼肉

一人焼肉

  • 網の上の肉は、全部自分のもの
  • タンは焼きすぎず、ハラミは中を少し赤く
  • 焼けた瞬間に、自分の口へ
  • 食べたいものを、一皿ずつ頼む

家族の焼肉

  • 父親は、子供の肉を焼き続ける係
  • 焼けた肉は、子供の皿へ
  • 自分が食べるのは、焦げた端の肉
  • 注文は、子供が食べられるものが優先

もちろん、家族で網を囲む焼肉にも、その人なりの楽しさはあるのだろう。だが、自分が選んだ肉を、自分の好きな焼き加減で、焼けた瞬間に食べる焼肉は、一人の男にしかできない。

まとめ:一人で焼いて、一人で食え

一人焼肉は、ソロ活の登竜門だ。だが今の東京には、一人一台のロースターの専門店、カウンターの焼肉店、昼の焼肉定食と、一人で入れる焼肉店がいくらでもある。焼肉の外食への支出は増え、2024年は過去最高の水準とされる。

頼む順番は、タン、赤身、脂の多い肉、ホルモン。一皿ずつ頼み、網を熱くして、並べすぎず、何度も返さずに焼け。予算はカウンターの店で4,000〜6,000円ほど。野菜も頼み、食べすぎには気をつけろ。店の営業時間や料金は変わるので、行く前に確認してほしい。

網の上の肉を全部自分のものにして、焼けた瞬間に食え。末代で何が悪い。

よくある質問

一人焼肉は恥ずかしくない?

恥ずかしくない。今の東京には、一人一台のロースターを備えた一人焼肉の店や、カウンター席の焼肉店がたくさんあり、一人客は当たり前だ。周りの客は自分の肉を焼くのに夢中で、隣が一人かどうかを気にしていない。

一人焼肉の店はどう選べばいい?

カウンター席や一人用の席があるか、一人前より少ない量で頼めるか、予約サイトで1名で予約できるか、を確認するといい。一人焼肉の専門店、カウンターの焼肉店、昼の焼肉定食を出す店の3つから、予算と気分で選べばいい。

一人焼肉では何を頼めばいい?

最初はタン塩、次にハラミやロースなどの赤身、最後にカルビやホルモンなど脂の多いもの、という順番がいい。一人なら量が多くなりすぎないように、一皿ずつ頼んで、食べ終わったら次を頼む。少量の盛り合わせや、半人前を出す店もある。

一人焼肉の予算はどのくらい?

一人焼肉の専門店なら1,000円台から、カウンターの焼肉店で飲み物を入れて4,000〜6,000円ほど、良い肉を出す店なら1万円を超えることもある。昼の焼肉定食なら1,000円台で食べられる店も多い。

一人焼肉で肉をうまく焼くコツは?

網や鉄板を十分に熱してから焼くこと、一度にたくさん並べないこと、何度もひっくり返さないことだ。薄い肉は片面をしっかり焼いてから裏返し、さっと焼いたらすぐ食べる。一人なら、焼けた瞬間に自分の口に入れられる。

出典・参考資料

  1. 総務省「家計調査」(二人以上の世帯、品目分類「焼肉(外食)」)。数値は業界データサイトの紹介による
  2. 各店舗の公式サイト・予約サイト(営業時間・料金は変更されることがあるため、来店前に確認のこと)