ソロ旅・遠征 / TRIP

ワーケーションのソロ活。働きながら旅する独身男の特権

47.3%テレワークを導入している企業(令和6年)
28.2%過去1年にテレワークをした個人(令和6年)
7日地方で働く一人ワーケーションのモデル日程

朝6時、海の見える宿の窓を開け、浜を一人で歩く。9時にノートパソコンを開き、昼までメールと資料。昼は港の食堂で刺身定食。午後のオンライン会議を終えた17時には、もう温泉に浸かっている。これが、平日の水曜日だ。

ワーケーションは、恵まれた一部の人の働き方だと思われている。だが本当に縛られているのは家族持ちの方だ。子供の学校があるから平日は動けない、配偶者の仕事があるから家を空けられない、一週間も留守にしたら家庭が回らない。テレワークが認められていても、家族持ちの男は結局、自宅の狭い部屋で子供の声を聞きながら働いている。

独身の男には、その縛りが一つもない。会社が許すなら、明日からでも地方で働ける。この記事では、ワーケーションの意味、会社の制度の確かめ方、場所と宿の選び方、通信と仕事の環境、1週間のモデル日程と費用、そして一人ならではの落とし穴までまとめた。宿や制度の条件は変わるので、申し込む前に確認してほしい。

この記事の結論

  1. ワーケーションは「普段と違う場所で働きつつ、自分の時間も過ごす」働き方
  2. まず会社の就業規則とテレワークの規程を確かめ、許可を取れ
  3. 宿は景色より、通信と机と静けさで選べ
  4. 平日は仕事、朝と夕方と週末は旅。メリハリが一人ワーケーションの肝
  5. 家族の縛りがない独身の男こそ、ワーケーションにいちばん向いている

ワーケーションとは何か

ワーケーションは、ワーク(仕事)とバケーション(休暇)を組み合わせた言葉だ。総務省の通信利用動向調査では、「テレワークなどを活用し、普段の職場や自宅とは異なる場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごすこと」と説明されている。

大事なのは、休暇ではなく、仕事の日だということだ。勤務時間はきちんと働く。その上で、朝や夕方、昼休み、そして週末に、その土地を楽しむ。休みを取って旅に出るのとは違い、有給休暇を使わずに、知らない土地で暮らすように過ごせるのが、ワーケーションのいちばんの価値だ。

旅行と違って、ワーケーションは長く滞在できる。3泊の旅行では観光地を急いで回るだけだが、1週間、2週間と滞在すれば、地元の食堂の常連になり、朝の散歩の道が決まり、その町の時間の流れに体が合ってくる。旅行者ではなく、短期の住人になる。それがワーケーションの面白さだ。

テレワークは、どれくらい広がっているか

ワーケーションの前提は、テレワークだ。総務省の通信利用動向調査(令和6年)によると、テレワークを導入している企業の割合は47.3%で、前年より2.6ポイント減った。令和4年から減少が続いている。一方で、過去1年間にテレワークをしたことがある個人は28.2%で、前年より少し増えた。

テレワークを導入している企業の割合

Fig. 01
出典:総務省「令和6年通信利用動向調査」。令和5年は令和6年の値と「前年から2.6ポイント減少」から算出

テレワークを導入している企業のうち、導入の目的として「勤務者のワークライフバランスの向上」を挙げた企業は51.6%で、前年より増えた。コロナ対策として始まったテレワークが、働き方そのものの選択肢として定着しつつある。ただし、出社に戻す会社も増えている。使える制度は、使えるうちに使え。

独身の男が、ワーケーションにいちばん向いている理由

ワーケーションの最大の壁は、会社ではなく家庭だ。子供がいれば、学校があるので平日に家族で移動できない。配偶者が働いていれば、その仕事の場所に縛られる。一人だけ地方に行けば、家に残った家族に負担がかかる。家族持ちの男にとって、ワーケーションは「家を空ける」ことだ。

独身の男には、空けて困る家がない。部屋の鍵を閉め、ノートパソコンと着替えを鞄に入れれば、それで出発できる。行き先も、期間も、宿も、全部自分で決められる。誰かの都合に合わせる必要も、誰かに許可を取る必要もない。必要なのは、会社の許可だけだ。

さらに、一人なら仕事に集中できる。家族で行くワーケーションは、仕事をしている横で子供が遊びに行きたがり、結局、仕事も休暇も中途半端になる。一人なら、勤務時間は仕事に没頭し、終わったら一人で温泉や海に出かけられる。メリハリのあるワーケーションは、一人にしかできない。

まず、会社の制度を確かめろ

ワーケーションで最初にやるべきことは、宿を探すことではない。会社の制度を確かめることだ。どこで働いてよいかは、会社の就業規則やテレワークの規程で決まっている。

  1. テレワークの規程を読む自宅以外での勤務を認めているか。認めている場合、場所の条件(国内のみ、事前の申請が必要など)があるか。
  2. 情報の扱いの決まりを確かめる公共の場所での作業、公衆Wi-Fiの使用、紙の資料の持ち出しが禁止されていないか。
  3. 交通費と労災の扱いを確かめる移動の費用は自己負担か。滞在先で事故にあったとき、労災の扱いはどうなるか。
  4. 上司に相談する規程上は問題なくても、チームの予定や会議の都合がある。出社が必要な日がないか確認する。
  5. 申請を出して、許可を取る口頭ではなく、会社の決まった手続きで申請し、記録に残す。

規程で認められていないのに、黙って地方で働くのはやめておけ。情報漏えいや事故が起きたとき、責任を問われるのは自分だ。正式に許可を取ったワーケーションだけが、堂々と楽しめるワーケーションだ。

一人ワーケーションの3つの形

一人ワーケーションの形
形中身向いている男
休暇つなぎ型週末や連休の前後に、数日の勤務日をつけて滞在を延ばす初めての男。会社の許可も取りやすい
1週間滞在型平日5日を地方で働き、前後の週末で旅をするテレワークに慣れた男
長期滞在型2週間から1か月以上、同じ町に滞在して働くフルリモートの男、短期の住人になりたい男

初めてなら、休暇つなぎ型から始めろ。金曜を地方で働き、土日を旅にあてる。それだけで、金曜の朝の移動の混雑を避けられ、週末を丸ごと使える。慣れたら1週間、さらに慣れたら長期へ。一段ずつ滞在を延ばしていけ。

場所の選び方:通信と、仕事のあとの楽しみ

ワーケーションの場所選びは、旅行の場所選びとは基準が違う。観光名所が多いかどうかより、平日の生活がしやすいかが大事だ。

  • 通信が安定しているか:山奥や離島は、通信が弱いことがある。オンライン会議が途切れたら仕事にならない
  • 東京から移動しやすいか:急に出社が必要になったとき、すぐ戻れる距離だと安心だ
  • 平日の食事に困らないか:観光地は夜に店が閉まるのが早いことがある。スーパーや食堂が近くにあるか
  • 仕事のあとに楽しみがあるか:温泉、海、山、夜の飲み屋。17時以降の楽しみがあるかで、満足度が変わる
  • 週末の行き先があるか:土日に足を延ばせる観光地が近くにあるか
一人ワーケーションの場所のタイプ
タイプ仕事のあとの楽しみ注意点
温泉地17時に温泉、夜は湯上がりの一杯旅館は座卓が多い。机のある部屋を選ぶ
海の近くの町朝の浜の散歩、夕日、港の魚夏は混む。閑散期が狙い目
地方の中心都市飲み屋街、地元の名物、映画館観光地らしさは薄いが、生活は便利
高原・山の町涼しい朝の散歩、山歩き通信と冬の雪に注意

初めてなら、東京から2時間以内の温泉地か海の町がいい。移動の負担が小さく、何かあってもすぐ帰れる。仕事のあとの温泉と海は、どちらも一人で楽しむのに向いている。

宿の選び方:景色より、机と通信

ワーケーションの宿は、景色や料理より、仕事の環境で選べ。旅行なら一泊の不便は我慢できるが、1週間働くとなると、机と椅子と通信の差が、毎日の疲れになってのしかかる。

ワーケーションの宿のチェック項目
項目確かめること
通信部屋でWi-Fiが使えるか、速度は十分か。有線のLANがあるか
机と椅子座卓ではなく、机と椅子があるか。長時間座れる椅子か
電源机の近くにコンセントが複数あるか
静けさオンライン会議で声を出しても問題ないか。隣の部屋の音は
ワークスペース部屋以外に、仕事ができる共用の場所があるか
洗濯と食事長く泊まるなら、洗濯機や簡単な台所があるか

温泉旅館の和室は、座卓に座椅子のことが多い。旅行なら風情だが、1日8時間の仕事には向かない。腰を痛める。予約の前に、机と椅子のある部屋があるか、宿に直接確認しろ。最近は、ワーケーション向けのプランや、ワークスペースを用意する宿も増えている。

ビジネスホテルは、意外とワーケーション向き

地方都市のビジネスホテルは、机と椅子、電源、Wi-Fiがそろっていて、料金も手ごろだ。景色や風情はないが、仕事の環境は温泉旅館より整っていることが多い。平日はビジネスホテルで働き、週末だけ温泉旅館に移る、という組み合わせもいい。

通信は、二重に備えろ

ワーケーションの最大の事故は、通信が切れることだ。宿のWi-Fiが遅い、夜になると混み合う、突然つながらなくなる。オンライン会議の最中に回線が落ちれば、仕事の信用に関わる。

  • 宿のWi-Fiと、自分の回線の二本立てにする:スマホのテザリングか、モバイルWi-Fiを予備に持つ
  • 到着したら、まず速度を測る:初日のうちに、会議に耐える速度が出るか確かめる
  • 会社のVPNがつながるか確かめる:社内のシステムに入れるかを、初日の朝に確認する
  • コワーキングスペースの場所を調べておく:宿の回線がだめなときの逃げ場にする

会社によっては、公衆Wi-Fiの使用を禁止していることがある。宿のWi-Fiが公衆Wi-Fiにあたるかどうかも含め、会社の決まりに従え。迷ったら、自分のスマホの回線を使うのが安全だ。

ワーケーションの持ち物

一人ワーケーションの持ち物
持ち物理由
ノートパソコンと充電器仕事の道具。会社の許可を得たものを
モバイルWi-Fiかテザリングできるスマホ宿の回線が落ちたときの予備
ノイズを抑えるイヤホン・ヘッドセットオンライン会議と、周りの音の遮断
延長コード・電源タップ宿のコンセントが机から遠いことがある
パソコンスタンドと外付けのキーボード長時間の作業で首と肩を守る
のぞき見防止のフィルター共用のワークスペースやカフェで画面を守る
動きやすい靴と服朝の散歩と、週末の山や海

意外と効くのが、パソコンスタンドと外付けのキーボードだ。宿の机でノートパソコンを1週間使い続けると、首と肩が固まる。画面を目の高さに上げるだけで、疲れ方がまるで違う。かさばらない折りたたみ式のものを鞄に入れておけ。

一人ワーケーションの一日

  1. 6:00 朝の散歩出勤の時間がないので、朝は丸ごと自分のものだ。浜や川沿い、温泉街の坂を一人で歩く。
  2. 7:30 朝飯宿の朝食か、地元のパン屋や食堂で。
  3. 9:00 仕事を始める通勤がない分、頭が冴えた状態で始められる。午前は集中の要る作業に充てる。
  4. 12:00 昼飯地元の食堂へ。昼休みの散歩がそのまま町の探検になる。
  5. 13:00 午後の仕事オンライン会議や連絡はこの時間に寄せる。
  6. 17:30 仕事を終えるパソコンを閉じたら、すぐに外へ。夕日の時間に間に合う。
  7. 18:00 温泉か海仕事の疲れを、その土地の楽しみで流す。
  8. 19:30 夕飯地元の居酒屋のカウンターで、その町の魚と酒。

東京の平日なら、17時半に会社を出て、満員電車で帰り、コンビニの弁当を食べて寝るだけだ。同じ8時間の仕事でも、終わったあとに温泉と海がある。その差は、1週間で体と頭にはっきり出る。

仕事と遊びを、きっちり切り分けろ

一人ワーケーションの落とし穴は、だらだらすることだ。誰も見ていないので、昼から温泉に行きたくなる。逆に、仕事が終わらずに夜まで部屋にこもり、せっかくの土地を何も見ないまま1週間が終わることもある。

  • 勤務時間を決めて守る:始業と終業の時間を、東京にいるときと同じにする
  • 仕事の場所と寝る場所を分ける:可能なら、共用のワークスペースやコワーキングで働き、部屋は休む場所にする
  • 終業後の予定を先に決める:「17時半に終えて温泉」と決めておけば、仕事を引き延ばさない
  • 週末は仕事をしない:週末は完全に旅の日にする

会社の信用を失えば、次のワーケーションの許可は出ない。勤務時間中は、東京にいるとき以上にきちんと働け。チャットへの返事を早くする、会議にはカメラをつけて出る。「地方にいても、むしろ前より仕事が速い」と思わせた男だけが、次も行ける。

一人ワーケーション、1週間のモデル日程

  1. 土曜 移動と観光午前に東京を出て、午後に着く。まず町を一周し、スーパーと食堂とコンビニの場所を覚える。
  2. 日曜 旅の日近くの観光地や山、海へ。夜は早めに休み、翌日の仕事に備える。
  3. 月曜 仕事の初日朝いちばんに通信とVPNを確認する。夕方は温泉。
  4. 火曜〜木曜 仕事の日朝の散歩、仕事、夕方の楽しみを繰り返す。食堂の常連になっていく。
  5. 金曜 仕事の最終日午後の仕事を終えたら、最後の夜はいちばんいい店で一人で飲む。
  6. 土曜 旅の日帰る前に、もう一か所寄り道をする。
  7. 日曜 帰京午後に東京に戻り、翌日からの出社か在宅に備える。

前後の週末を旅にあてれば、有給休暇を1日も使わずに、8泊9日の滞在ができる。平日は働いているので、収入も減らない。休暇を使わずに旅をする。これが、ワーケーションのいちばんの得だ。

一人ワーケーションの費用

1週間の一人ワーケーションの費用の目安

Fig. 02
編集部によるモデル。東京から2時間ほどの地方都市でビジネスホテルや長期滞在プランを使った場合。場所、時期、宿によって大きく変わる

8泊9日で12万円ほどが目安だ。高く見えるが、東京にいても食費はかかるし、平日の昼飯代は同じだ。実際に増えるのは、宿代と交通費くらいだと考えればいい。しかも、有給休暇を使っていないので、収入は減っていない。同じ8泊9日を休暇で旅行すれば、この費用に加えて7日分の有給休暇を使うことになる。

  • 長期滞在の割安プランを使う:1週間以上の連泊で、1泊あたりの料金が下がるプランがある
  • 平日を中心に泊まる:週末より平日の方が宿は安い。ワーケーションは平日が中心なので相性がいい
  • 台所つきの宿で自炊する:朝と夜を自炊にすれば、食費は大きく下がる
  • 自治体の支援を探す:ワーケーションや移住の体験に、補助や割引を出している自治体もある。条件は自治体ごとに違う

費用は、誰が払うのか

ワーケーションの宿代と交通費は、多くの場合、自分で払うことになる。会社が命じた出張ではなく、自分の希望で普段と違う場所で働くのだから、会社が負担しないのが一般的だ。ただし、会社によっては、ワーケーションの費用の一部を補助する制度を設けていることもある。

会社員の場合、自分で払ったワーケーションの宿代を、確定申告で経費にすることは基本的にできないと考えておけ。副業や個人事業で、その事業のために滞在したのであれば話は別だが、その場合も、事業との関係を説明できる範囲に限られる。税金の扱いが気になるなら、税務署や税理士に確認しろ。

一人ならではの落とし穴

一人ワーケーションには、一人だからこその落とし穴もある。

  • 体調を崩したときに頼る人がいない:近くの病院の場所を、初日に調べておく。健康保険証を忘れるな
  • 平日の夜が長く感じる:知らない町で、話す相手がいない夜が続くと、気持ちが沈むことがある。夜の楽しみを用意しておく
  • 生活のリズムが崩れる:誰にも起こされないので、夜更かしと寝坊が続きがちだ。朝の散歩を習慣にする
  • 部屋の留守が長くなる:郵便物がたまる、冷蔵庫の食べ物が傷む。出発前に片づける

平日の夜が長いのは、楽しみの種にもなる。地元の居酒屋のカウンターに通えば、3日目には店主が顔を覚えてくれる。銭湯や温泉の常連と、湯船で天気の話をする。人と深く関わる必要はないが、町の一部にはなれる。それが、短期の住人の心地よさだ。

慣れたら、長期の滞在へ

1週間のワーケーションに慣れたら、2週間、1か月と延ばしてみろ。1か月同じ町に住むと、その町の季節の移り変わりがわかる。最初の週は観光客の目で見ていた町が、3週目には自分の町に思えてくる。

長期滞在なら、月単位で借りられる部屋や、長期向けのシェアハウス、マンスリーマンションも選択肢に入る。ホテルより1日あたりの費用が安く、台所や洗濯機もある。東京の家賃を払いながら、地方にもう一つの部屋を持つ。独身の男だからこそできる、贅沢な二拠点の暮らしだ。

そして、長期のワーケーションは、将来の住む場所を試す機会にもなる。いずれ東京を離れたいと思っているなら、候補の町に1か月住んでみればいい。夏と冬の両方を経験すれば、その町で暮らせるかがわかる。家族持ちなら、引っ越しの下見に家族全員を連れていく必要があるが、一人なら、自分の体ひとつで試せる。

週末は、旅に全振りしろ

ワーケーションの週末は、完全に旅の日にしろ。平日に拠点の町を知り尽くしたら、週末はそこから足を延ばす。電車で1時間の隣の町、バスで行く山の温泉、船で渡る島。拠点があるので、荷物を置いたまま身軽に動ける。

東京から週末に旅行するなら、往復の移動で半日ずつ消える。だがワーケーション中の週末は、すでに旅先にいる。土曜の朝から、目的地に向かえる。移動の時間がそのまま遊ぶ時間になる。平日の仕事を、週末の旅の「移動費の節約」と考えれば、ワーケーションの得はさらに大きい。

一人のワーケーションと、家族のワーケーション

男一人のワーケーション

  • 会社の許可さえあれば、明日からでも出発できる
  • 勤務時間は仕事に没頭、17時半から温泉と海
  • 有給休暇を使わずに、8泊9日の滞在
  • 1か月住んで、将来の住む町を試せる

家族持ちのワーケーション

  • 子供の学校と配偶者の仕事で、平日は動けない
  • 一人で行けば、家に残った家族に負担がかかる
  • 家族で行けば、仕事の横で子供が遊びに行きたがる
  • 結局、自宅の狭い部屋で子供の声を聞きながら働く

もちろん、家族で過ごすことにも、その人なりの価値はあるのだろう。だが、平日の朝に知らない町を歩き、仕事を終えたら温泉に浸かり、週末は旅先からさらに旅に出る暮らしは、縛りのない一人の男にしかできない。

「ワーケーションなんて遊んでいるだけだ」と言う奴へ

俺は勤務時間中、東京にいたとき以上に働いている。違うのは、通勤の満員電車がなく、終わったあとに海があることだけだ。お前がワーケーションに行けないのは、制度のせいでも仕事のせいでもない。家を空けられないからだ。行けない理由を、行く奴への悪口にすり替えるな。

まとめ:働く場所を、自分で選べ

ワーケーションは、普段の職場や自宅とは違う場所で仕事をしつつ、自分の時間も過ごす働き方だ。テレワークを導入している企業は47.3%、過去1年にテレワークをした人は28.2%。まず会社の就業規則とテレワークの規程を確かめ、正式に許可を取れ。

場所は通信と仕事のあとの楽しみで、宿は景色より机と通信と静けさで選べ。回線は二重に備え、勤務時間はきっちり働き、17時半からはその土地を楽しめ。前後の週末を旅にあてれば、有給休暇を使わずに8泊9日の滞在ができ、費用は12万円ほどが目安だ。会社の制度や宿の条件は変わるので、申し込む前に確認してほしい。

家を空けて困る人がいないことは、働く場所を選べる自由だ。末代で何が悪い。

よくある質問

ワーケーションとは?

テレワークなどを使い、普段の職場や自宅とは違う場所で仕事をしながら、自分の時間も過ごすことだ。総務省の通信利用動向調査でも、この意味で使われている。観光地や地方に滞在し、平日の勤務時間は仕事をして、朝や夕方、休日に旅を楽しむのが一般的な形だ。

ワーケーションは会社の許可がいる?

いる。どこで働いてよいかは、会社の就業規則やテレワークの規程で決まっている。自宅以外での勤務を認めていない会社もある。情報の扱い、通信の条件、交通費や労災の扱いも含め、事前に上司や人事に確認し、許可を取ってから行くこと。

ワーケーションの費用はいくら?

1週間なら、交通費と宿泊費、食費で10万〜15万円ほどが目安だ。長期滞在向けの割安なプランを使う、自炊のできる宿を選ぶ、閑散期の平日を中心に泊まるなどで下げられる。場所と時期によって大きく変わる。

ワーケーションの宿選びのポイントは?

通信の速さと安定、仕事用の机と椅子、オンライン会議ができる静かな環境、電源の数だ。温泉旅館は座卓しかないことが多いので、机のある部屋かワークスペースのある宿を選ぶ。予約の前に宿に確認するといい。

一人のワーケーションのおすすめの場所は?

通信が安定し、仕事のあとに楽しみがある場所がいい。温泉地、海の近くの町、地方の中心都市などだ。東京から近い場所なら移動の負担が小さく、初めての人に向いている。

出典・参考資料

  1. 総務省「令和6年通信利用動向調査の結果」(テレワークの導入状況、導入目的、個人の実施経験、ワーケーションの定義)
  2. 各自治体・宿泊施設のワーケーション向けプランの案内(料金・条件は変更されることがあるため、申し込む前に確認のこと)