ソロ旅・遠征 / TRIP

ソロ活旅行のおすすめ。男一人旅で行くべき国内の街

29,997万人日本人の国内宿泊旅行の延べ人数(2025年)
72,412円国内宿泊旅行1回あたりの旅行支出(2025年)
12の街男一人旅で行くべき国内の街

金曜の夜、新幹線の窓際の席で、駅弁を開く。明日の朝は知らない街の路地を歩き、昼は市場で海鮮丼を食べ、夜はカウンターの居酒屋で地元の酒を飲む。行き先も、店も、帰る時間も、全部自分で決める。一人旅は、男にとっていちばん自由な旅だ。

家族旅行は、旅行ではなく遠征だ。全員の予定を合わせ、子供が楽しめる場所を選び、レンタカーを運転し、宿では夕食の時間に追われる。父親は運転手兼荷物係兼会計係で、旅先の景色はバックミラー越しにしか見ていない。

一人旅なら、旅のすべてが自分のためにある。この記事では、男一人旅で行くべき国内の街を12選び、街ごとの一人の楽しみ方、宿が取りやすい県の見分け方、季節の選び方、予算までまとめた。交通や宿の料金は変わるので、予約の前に確認してほしい。

この記事の結論

  1. 一人旅は、行き先も店も帰る日も、全部自分で決められる旅だ
  2. 行くべき街は、歩いて回れて、一人で入れる店が多い街
  3. 国内宿泊旅行の1回あたりの支出は平均7万2,412円。一人旅なら1泊2日で3万〜6万円が目安
  4. ホテルの稼働率が低い県ほど、一人でも宿が取りやすい
  5. 行き先と帰りの予定は、必ず誰かに伝えておけ

なぜ、男は一人で旅に出るべきか

一人旅をすすめる理由は、旅の判断をすべて自分でできるからだ。どこに行くか、何を見るか、何を食べるか、どこに泊まるか、いつ帰るか。同行者がいれば、これらすべてが相談になる。一人なら、迷った瞬間に、自分で決めて動ける。

そして、一人旅は旅先の景色と人に、まっすぐ向き合える旅だ。連れと話していると、景色は背景になる。一人なら、目の前の海や、路地や、店の人の言葉に集中できる。カウンターで隣に座った地元の人と一言交わす。それは、同行者がいる旅ではなかなか起きない出会いだ。

何より、一人旅は自分の判断力を鍛える。電車が止まった、宿が満室だった、雨が降った。誰にも頼らず、その場で次の手を考える。一人で旅ができる男は、一人で生きていける男だ。

日本人の国内旅行のデータ

観光庁の「旅行・観光消費動向調査」によると、2025年の日本人の国内旅行は、延べ5億5,313万人だった。そのうち宿泊旅行は2億9,997万人、日帰り旅行は2億5,316万人だ。1人1回あたりの旅行支出は、宿泊旅行で7万2,412円、日帰り旅行で2万円だった。

国内旅行の1人1回あたりの旅行支出(2025年)

Fig. 01
出典:観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」。交通費、宿泊費、飲食費、買物代、娯楽等サービス費などを含む

宿泊旅行の1回あたり7万円という数字は、家族旅行なら人数分かかる。4人家族なら、単純計算で約29万円だ。一人旅なら、1回分で済む。同じ旅行代で、家族持ちの男が年に1回行く旅を、独身の男は年に4回行ける。

一人旅に向いている街の条件

  • 歩いて回れる:見どころが駅から歩ける範囲か、路面電車やバスで回れる範囲にある
  • 一人で入れる店が多い:カウンターの居酒屋、市場の食堂、屋台、立ち飲み
  • 一人で楽しめる見どころ:寺社、美術館、城、夜景、温泉、古い町並み
  • 宿が取りやすい:ビジネスホテルが多く、一人泊のプランがある宿がある
  • 交通の便がいい:新幹線や飛行機で、東京から半日以内に着ける

逆に、車がないと回れない観光地や、家族向けの大型レジャー施設が中心の場所は、一人旅には向きにくい。一人旅の行き先は、「街」を選べ。街には、一人の旅人の居場所がある。

男一人旅で行くべき、国内の12の街

男一人旅で行くべき国内の街
No.街地方一人の楽しみ方
1金沢北陸兼六園と21世紀美術館を歩き、近江町市場で海鮮、夜はカウンターで地酒
2京都近畿観光客の来る前の早朝の寺社を歩く。路地のおばんざいの店で一人飲み
3奈良近畿大仏と古い寺を、鹿と一緒にのんびり歩く。京都より落ち着いている
4尾道中国坂と路地と猫の街。千光寺から瀬戸内海を眺め、しまなみ海道を自転車で
5松本甲信国宝の天守の松本城。城下町の路地と、蕎麦と、北アルプスの眺め
6函館北海道函館山の夜景、朝市、古い洋館の坂道。路面電車で回れる
7小樽北海道運河と石造りの倉庫、寿司屋のカウンター。札幌から電車ですぐ
8仙台東北牛たんと地酒の街。近くの松島や作並温泉にも足を延ばせる
9長崎九州坂と教会と夜景の街。路面電車で回り、ちゃんぽんを一人ですする
10福岡九州屋台の一人飲みの聖地。空港から街までが近く、週末だけでも行ける
11高知四国ひろめ市場でカツオのたたきと一人飲み。地元の客と自然に話せる
12道後・別府四国・九州温泉の街。湯めぐりと、温泉街の一人飲み

最初の一人旅なら、金沢か福岡がいい。金沢は、見どころがコンパクトにまとまり、市場と居酒屋が一人旅に優しい。福岡は、空港から街の中心までが近く、屋台で一人で飲める。どちらも、金曜の夜に出て日曜に帰る週末旅で十分に楽しめる。

金沢:一人旅の入門の街

金沢は、一人旅の入門にいちばん向いた街だ。兼六園、金沢21世紀美術館、ひがし茶屋街、近江町市場。主な見どころが、バスや徒歩で回れる範囲にまとまっている。

朝は近江町市場で海鮮丼を食べ、昼は兼六園を歩き、午後は21世紀美術館で現代アートを眺める。夕方はひがし茶屋街の古い町並みを歩き、夜はカウンターの居酒屋で、地元の魚と地酒。一日で、金沢の主な楽しみを一人で味わえる。冬は、カニやブリの季節だ。

福岡:屋台で一人飲み

福岡は、一人飲みの聖地だ。中洲や天神には、夜になると屋台が並ぶ。屋台は、カウンター越しに大将と向き合い、隣の客と肩を並べる小さな店だ。一人で入るのが当たり前で、地元の客や旅行者と自然に会話が生まれる。

福岡のもう一つのよさは、空港から街の中心までが地下鉄で数駅という近さだ。金曜の夜の飛行機で着いても、その夜のうちに屋台で一杯やれる。豚骨ラーメン、もつ鍋、水炊き、ごまさば。一人で食べ歩くのにこれほど向いた街はない。

尾道としまなみ海道:自転車で島を渡る

広島県の尾道は、坂と路地の街だ。山の斜面に寺と古い家が並び、細い坂道を上ると、眼下に瀬戸内海と島々が見える。一人で坂道を上り、路地で猫に会い、千光寺から海を眺める。

尾道からは、しまなみ海道を自転車で渡れる。愛媛県の今治まで、いくつもの島を橋でつなぐサイクリングロードだ。一人で、自分のペースで、海の上の橋を自転車で渡る。レンタサイクルがあり、途中の島で乗り捨てできるところもある。男一人旅の、いちばん爽快な一日になる。

高知:ひろめ市場で、知らない人と飲む

高知のひろめ市場は、屋台のような店が集まった市場だ。カツオのたたき、地元の酒。共用のテーブルで、昼から飲んでいる地元の客が多い。一人で座っていると、隣の客から話しかけられることもある。

高知は、酒と人の街だと言われる。一人旅で、知らない人と少しだけ話してみたいなら、高知がいい。話したくなければ、カウンターの店で一人で飲めばいい。どちらも選べるのが、一人旅のいいところだ。

ホテルの稼働率で見る、宿が取りやすい県

一人旅で困るのが、宿が取れないことだ。観光庁の「宿泊旅行統計調査(2025年)」によると、都道府県ごとのホテル・旅館の客室稼働率には大きな差がある。

都道府県別の客室稼働率(全体、2025年)

Fig. 02
出典:観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年1月〜12月・確定値)」都道府県別客室稼働率。旅館、リゾートホテル、ビジネスホテル、シティホテル、簡易宿所を含む全体の値

大阪、東京、福岡、京都は、稼働率が高く、宿が高くて取りにくい。週末や連休は特にそうだ。一方、高知、鹿児島、大分、長崎などは、全国平均より稼働率が低く、比較的宿が取りやすい傾向がある。一人旅で行き先を迷ったら、稼働率の低い県を選ぶのも手だ。宿の選択肢が多く、料金も落ち着いていることが多い。

人気の街は、平日か連休を外して

京都や福岡のような人気の街に行くなら、週末と連休を外せ。日曜から木曜の夜なら、宿の料金も下がり、一人用の部屋も取りやすい。平日に休める独身の男は、人気の街をいちばん安く、いちばん空いている時期に楽しめる。

一人旅の宿の選び方

一人旅の宿の選び方
宿特徴向いている旅
ビジネスホテルシングルの部屋が多く、駅から近い。大浴場つきも増えた街歩き中心の旅
旅館(一人泊プラン)温泉と夕食つき。一人泊を受け入れる宿は増えている温泉でゆっくりする旅
ゲストハウス安く、ほかの旅行者と話す機会もある安く長く旅したいとき
シティホテル眺めがよく、バーやレストランもある特別な日の旅

一人旅の宿は、旅の目的で選べ。街を歩いて、夜は外の店で飲むなら、駅前のビジネスホテルで十分だ。温泉でゆっくりするなら、一人泊を受け入れる旅館を探せ。

季節で選ぶ行き先

  • 春:京都、奈良、松本の桜。人気の時期は混むので、平日に
  • 夏:函館、小樽、松本など、東京より涼しい北と高原の街
  • 秋:京都、奈良の紅葉。尾道としまなみ海道のサイクリング
  • 冬:金沢のカニとブリ、別府や道後の温泉、長崎の夜景

一人旅の行き先は、季節の食べ物で選ぶのもいい。冬の金沢のカニ、初夏の高知のカツオ、秋の京都の味覚。食べたいものを食べに行く。それだけで、立派な旅の理由になる。

一人旅の予算

一人旅の予算は、1泊2日で3万〜6万円ほどが目安だ。東京から新幹線で往復すると2万〜3万円、ビジネスホテルが1泊1万円前後、食事と見どころで1万〜2万円。飛行機の早期割引や、平日の宿を使えば、さらに抑えられる。

観光庁の調査の平均7万2,412円より安く済むのは、一人旅は無駄な出費が少ないからだ。子供のお土産も、家族全員の昼食も、レンタカーもいらない。自分が本当に使いたいところにだけ、金を使える。

「一人旅なんて寂しい」と言う父親へ

お前の家族旅行は、渋滞の中を運転し、子供の機嫌をとり、宿の夕食に間に合うように観光地を駆け足で回って、4人分で30万円使った。俺は一人で、金曜の夜の新幹線で金沢に行き、市場で海鮮丼を食べ、美術館を歩き、カウンターで地酒を飲んで、5万円で帰ってきた。寂しいかどうかは知らないが、旅をしたのは俺の方だ。

一人旅の安全

  • 行き先と帰りの予定を伝える:家族や友人に、どこに行き、いつ帰るかを伝えておく
  • 夜遅くの一人歩きを避ける:知らない街の暗い道は避け、宿までの道を昼のうちに確認しておく
  • 山や海では無理をしない:一人の山歩きや海は、事故のときに助けがない
  • 貴重品を分けて持つ:財布、カード、スマホを一か所にまとめない
  • 体調が悪ければ予定を変える:一人なら、予定の変更は誰にも迷惑をかけない

一人旅の最大の弱点は、何かあったときに気づいてくれる人がいないことだ。だから、出かける前に誰かに予定を伝える。それだけで、一人旅の安全はぐっと上がる。

最初の一人旅は、1泊2日で

  1. 行き先を一つ決める金沢か福岡など、一人旅に向いた街を一つ。
  2. 交通と宿を取る新幹線か飛行機と、駅前のビジネスホテル。平日か、連休を外した週末に。
  3. 行きたい場所を3つだけ決める全部を回ろうとしない。3つ回れれば十分。
  4. 夜の店を一軒調べておくカウンターのある居酒屋か、屋台を一軒。
  5. あとは現地で決める天気と気分で、予定は自由に変えていい。

最初の一人旅は、予定を詰め込みすぎないのがコツだ。一人旅の楽しさは、予定と予定の間の、ぶらぶら歩く時間にある。知らない路地に入り、気になる店をのぞき、疲れたら喫茶店に入る。その「余白」こそが、一人旅の本体だ。

一人旅と、家族旅行

男一人旅

  • 行き先も、店も、帰る日も自分で決める
  • 市場の海鮮丼と、カウンターの地酒
  • 知らない路地を、気の向くまま歩く
  • 1泊2日で3万〜6万円

家族旅行

  • 行き先は、子供が楽しめる場所
  • 父親は運転手兼荷物係兼会計係
  • 宿の夕食の時間に追われて駆け足
  • 4人分で、1回30万円近く

もちろん、家族で行く旅にも、その人なりの思い出はあるのだろう。だが、旅のすべての判断を自分で下し、旅先の景色と人にまっすぐ向き合う旅は、一人の男にしかできない。

まとめ:知らない街へ、一人で行け

一人旅は、行き先も、宿も、店も、帰る日も、全部自分で決められる旅だ。2025年の日本人の国内宿泊旅行は延べ約3億人、1回の旅行支出は平均7万2,412円。一人旅なら、1泊2日で3万〜6万円ほどで、自分が本当に使いたいところにだけ金を使える。

行くべき街は、歩いて回れて、一人で入れる店が多い街。最初は金沢か福岡がいい。ホテルの稼働率が低い県ほど宿は取りやすい。予定を詰め込みすぎず、余白を楽しめ。行き先と帰りの予定は、必ず誰かに伝えておけ。交通や宿の料金は変わるので、予約の前に確認してほしい。

金曜の夜、知らない街へ、一人で行け。末代で何が悪い。

よくある質問

男一人旅におすすめの国内の街は?

金沢、京都、奈良、尾道、松本、函館、小樽、仙台、長崎、福岡、高知、別府・道後などがいい。街が歩いて回れる大きさで、一人で入れる飯屋や飲み屋が多く、見どころが一人でも楽しめるものが多い街だ。

一人旅の予算はどのくらい?

観光庁の調査では、2025年の国内宿泊旅行の1人1回あたりの旅行支出は平均7万2,412円だった。一人旅なら、1泊2日で交通費を入れて3万〜6万円ほどが目安だ。行き先、宿、交通手段によって大きく変わる。

一人旅で宿は取れる?

取れる。ビジネスホテルやシングルルームは一人旅に向いている。旅館は1名で泊まれるプランを探す必要がある。都道府県によってホテルの客室稼働率は違い、稼働率の低い県ほど宿は取りやすい傾向がある。

一人旅で寂しくならない?

寂しくなる人もいるが、一人旅のよさは、自分のペースで動けることだ。カウンターの店で地元の人と一言話す、宿の人に店を聞く、などの小さな会話で十分だ。寂しさより、自由のほうが大きいと感じる人が多い。

一人旅を安全に楽しむには?

行き先と帰りの予定を家族や友人に伝えておく、夜遅くの一人歩きを避ける、山や海では無理をしない、貴重品を分けて持つ、などを守るといい。体調が悪くなっても気づいてくれる人がいないので、無理な日程を組まないことも大事だ。

出典・参考資料

  1. 観光庁「旅行・観光消費動向調査 2025年年間値(確報)」
  2. 観光庁「宿泊旅行統計調査(2025年1月〜12月・確定値)」
  3. 各自治体・観光協会・施設の公式サイト(料金・営業時間は変更されることがあるため、来訪前に確認のこと)