東京ソロ活スポット / TOKYO

浅草・花やしきでソロ活。大人の男が一人で乗る日本最古の遊園地

1853年花やしきの開園(日本最古の遊園地とされる)
1,600円大人の入園料(乗り物は別料金)
30枚ワンデーパスの方が得になる乗り物券の枚数の目安

浅草寺の裏手に、古びた鉄骨のコースターがのぞいている。浅草花やしき。1853年に開園した、日本最古の遊園地とされる場所だ。ローラーコースターは1953年から走り続け、園の外の民家の屋根の上を、きしむ音を立てて駆け抜ける。

遊園地は、子供と家族とカップルのための場所だと思われている。大人の男が一人で行く場所ではない、と。だが、家族で遊園地に行った男が何をしているかを見てみろ。子供の乗り物の列に並び、乗り物の外で手を振り、荷物を持ってベンチで待っている。自分は一つも乗っていない。

一人で行けば、乗りたい乗り物に、乗りたいだけ乗れる。花やしきは園内が小さく、一人で回るのにちょうどいい大きさだ。この記事では、花やしきのソロ活を、料金の計算、一人で乗るべき乗り物、平日の狙い目、浅草と組み合わせる一日までまとめた。料金や営業時間は変わるので、行く前に公式サイトで確認してほしい。

この記事の結論

  1. 花やしきは1853年開園、日本最古の遊園地とされる。小さく、一人で回りやすい
  2. 入園料は大人1,600円、乗り物は1枚100円の券で乗る。ワンデーパスは4,600円
  3. 乗り物券を30枚前後以上使うなら、ワンデーパスの方が得
  4. 1953年から走るローラーコースターは、古さと狭さが生む独特の怖さ
  5. 平日に行け。浅草寺、昼飲み、寄席と組み合わせて一日にする

花やしきは、日本最古の遊園地だ

浅草花やしきは、1853年(嘉永6年)に開園したとされる。ペリーが浦賀に来た年だ。最初は、植木や花を見せる「花屋敷」と呼ばれる庭園だった。その後、珍しい動物の見世物や、からくり人形、そして乗り物が加わり、日本最古の遊園地と呼ばれるようになった。2023年には開園170周年を迎えた。

今の花やしきは、浅草寺の北西のすぐそばの、街なかの小さな敷地にある。周りを民家やビルに囲まれ、乗り物はその隙間を縫うように配置されている。広大な敷地を持つテーマパークとは、まったく違う。下町の路地の中に遊園地がある、という感覚だ。

この小ささが、一人の男にはちょうどいい。端から端まで歩いても数分。迷うこともなく、移動に疲れることもない。乗りたい乗り物に乗り、ベンチで休み、また乗る。半日あれば、全部の乗り物を回れる。

なぜ、大人の男が一人で行くのか

花やしきに大人の男が一人で行く理由は、懐かしさと、古さそのものだ。最新のテーマパークのような派手さはない。乗り物は古く、園内は狭い。だが、その古さの中に、昭和の遊園地の空気がそのまま残っている。

そして、一人なら、自分が乗りたいものにだけ乗れる。子供向けの乗り物に付き合う必要も、連れが怖がる乗り物を諦める必要もない。ローラーコースターに3回続けて乗ってもいいし、お化け屋敷に入って一人で驚いてもいい。大人の男が、子供のころの自分に戻って遊ぶ。それが花やしきのソロ活だ。

遊園地に行く人は、減っている

総務省の「社会生活基本調査」によると、この1年間に遊園地、動植物園、水族館などを見物した人の割合は、2016年の33.8%から、2021年には19.0%に下がった。コロナ禍の影響もあるが、遊園地は、多くの人にとって「わざわざ行かない場所」になりつつある。

遊園地、動植物園、水族館などの見物をした人の割合

Fig. 01
出典:総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果」。10歳以上で、過去1年間に行った人の割合(男女計)。2021年はコロナ禍の影響を受けている

遊園地に行かなくなった大人の多くは、「子供と行く場所」だと思っている。子供がいなければ行く理由がない、と。だが、遊園地はもともと、大人が楽しむ場所でもあった。花やしきの客席に並ぶのが、家族連れだけである必要はない。一人で遊園地に行く大人は、行かなくなった大多数より、ずっと人生を楽しんでいる。

料金と、どちらが得かの計算

公式サイトによると、大人(中学生以上〜64歳)の料金は次のとおりだ(料金は変わることがある)。

浅草花やしきの料金(大人)
券内容料金
入園料入園のみ。乗り物は別料金1,600円
のりもの券(1枚)乗り物ごとに必要な枚数を使う100円
のりもの券(回数券)11枚つづり1,000円
ワンデーパス入園と乗り物の乗り放題4,600円

乗り物は、種類ごとに必要な券の枚数が決まっている。では、入園料と乗り物券で払うのと、ワンデーパスを買うのと、どちらが得か。使う券の枚数で計算してみる。

使う乗り物券の枚数と、かかる料金(大人)

Fig. 02
公式サイトの料金をもとに編集部が計算。回数券は11枚単位で買う前提。乗り物ごとの必要枚数は公式サイトで確認してほしい

計算すると、1枚100円の券なら30枚、回数券なら33枚を使うあたりで、ワンデーパスと同じ料金になる。つまり、乗り物券を30枚前後以上使うなら、ワンデーパスの方が得だ。

乗りたい乗り物が3つか4つなら、入園料と回数券で十分だ。全部の乗り物に乗りたい、コースターに何度も乗りたいなら、ワンデーパスを買え。一人なら、自分が何に何回乗るかを自分だけで決められるので、この計算がそのまま使える。家族連れは、子供の気分次第で乗る数が変わるので、計算どおりにいかない。

迷ったら、入園料と回数券から

何に乗るか決めていないなら、まず入園料と回数券1つで入り、いくつか乗ってみればいい。足りなくなったら回数券を買い足す。最初からワンデーパスを買って、結局あまり乗らなかったら損だ。ただし、園内でワンデーパスに切り替えられるかは、窓口で確認しておけ。

1953年から走る、ローラーコースター

花やしきの主役は、ローラーコースターだ。1953年から運行していて、日本に現存する最古のローラーコースターとされる。

最新の絶叫マシンのような高さもスピードもない。だが、このコースターには独特の怖さがある。古い車両がきしみ、レールの継ぎ目でがたがたと揺れる。そして、コースが園の外の建物のすぐそばを通るので、民家の軒先すれすれを走っているような感覚になる。スピードではなく、古さと狭さが怖い。

一人で乗るなら、先頭の席を狙え。目の前にレールと浅草の街が迫ってくる。並んでいる人が少なければ、何度でも乗り直せばいい。3回目くらいから、怖さが楽しさに変わる。

一人で乗るべき乗り物

大人の男が一人で乗るべき乗り物(種類別)
種類楽しみ方
ローラーコースター花やしきの主役。先頭の席で、浅草の街に突っ込んでいく感覚を味わう
お化け屋敷・スリラー系一人で入るのは、連れと入るより何倍も怖い。大人の度胸試し
高い所から街を眺める乗り物浅草寺やスカイツリーを、少し高い場所から眺める
レトロな乗り物昭和の遊園地の空気が残る乗り物。子供のころを思い出す
体験型の新しいアトラクション古い遊園地にも新しいアトラクションが加わっている。どれに乗れるかは公式で確認

乗り物の入れ替えや運休はあるので、その日に動いている乗り物は公式サイトや園内で確認しろ。おすすめは、まずローラーコースターに乗り、次にお化け屋敷系、それから園内をゆっくり歩いて気になるものに乗る順番だ。

お化け屋敷に、一人で入れ

花やしきでいちばんのソロ活は、お化け屋敷系のアトラクションに一人で入ることかもしれない。連れと入れば、怖くても相手と笑い合えば済む。一人だと、暗闇の中で頼れるのは自分だけだ。

大人の男が一人でお化け屋敷に入る。それ自体が、ちょっとした度胸試しだ。出てきたときの妙な達成感は、ほかのソロ活では味わえない。古い遊園地のお化け屋敷は、最新の技術とは違う、手作りの怖さがある。

乗らない時間も、花やしきの楽しみだ

花やしきは、乗り物に乗っている時間だけが楽しいのではない。園内のベンチに座って、ぼんやり眺める時間もいい。頭の上をコースターが走り抜け、乗り物から歓声が聞こえ、園の外には浅草の街並みとスカイツリーがのぞく。

園内の売店で飲み物を一つ買い、ベンチで一休みする。乗り物から聞こえる歓声を聞きながら、次に何に乗るかを考える。一人なら、休むタイミングも自分で決められる。家族連れの父親は、子供が次の乗り物へ走っていくので、座る暇もない。古い遊園地の、少しゆるんだ時間の流れを味わうのも、大人のソロ活の楽しみ方だ。

花やしきは、平日に行け

花やしきは、土日と祝日は家族連れで混む。小さな園内に人が集まるので、乗り物の待ち時間も長くなる。一人で回るなら、平日がいい。

  • 待ち時間が短い:平日なら、ほとんど待たずに乗れる乗り物も多い
  • 一人客が目立たない:平日は、観光客や大人の客の割合が上がる
  • 何度も乗り直せる:コースターに続けて乗るなら、空いている平日だ
  • 春休み・夏休みは避ける:平日でも、学校の休みの時期は子供が多い

営業時間は季節や天気によって変わり、最終入園は閉園の30分前だ。雨の日は止まる乗り物もある。出かける前に、公式サイトの営業カレンダーで確認しておけ。

一人の遊園地の恥ずかしさを、捨てろ

大人の男が一人で遊園地に行くのは、ソロ活の中でも難易度が高いと言われる。家族連れとカップルの中で、一人でコースターの列に並ぶ。最初は、少し気恥ずかしいかもしれない。

だが、乗り物に乗ってしまえば、誰もお前を見ていない。コースターが動き出せば、隣が誰かなんて関係ない。降りるときには、恥ずかしさより楽しさが勝っている。花やしきは小さく、一つ一つの乗り物の時間も短いので、一人遊園地の練習には最適だ。ここで慣れたら、もっと大きな遊園地にも一人で行ける。

浅草と組み合わせて、一日にする

花やしきは、浅草寺のすぐそばにある。花やしきで半日遊んだら、残りの半日で浅草を回ればいい。

  • 浅草寺:花やしきの前に参拝する。早朝なら観光客も少ない
  • 仲見世と周りの路地:人形焼きや揚げまんじゅうを一つずつ買って食べ歩く
  • 老舗の洋食・天丼:浅草には、昔ながらの洋食屋や天丼の老舗が多い。一人で昼飯に
  • ホッピー通り:昼から飲める店が並ぶ通り。花やしきのあとに一杯
  • 寄席:浅草には寄席がある。昼から落語や漫才を一人で楽しめる
  • 隅田川テラス:夕方に川沿いを歩いて、スカイツリーを眺める

花やしきと浅草の一日、モデルプラン

  1. 9:00 浅草寺に参拝観光客が増える前の、静かな境内を歩く。
  2. 10:00 花やしきに開園と同時に入るまずローラーコースターに乗る。空いていれば2回、3回と続けて乗る。
  3. 11:30 お化け屋敷と、気になる乗り物一人でお化け屋敷に入り、レトロな乗り物にも乗る。
  4. 12:30 老舗で昼飯浅草の洋食屋か天丼の店で、一人で昼飯。
  5. 14:00 寄席か、ホッピー通り寄席で笑うか、ホッピー通りで昼の一杯。
  6. 16:30 隅田川テラス夕方の川沿いを歩いて、スカイツリーを眺めて帰る。

このプランの予算は、花やしきの入園料と回数券2つで3,600円、昼飯と一杯を入れても7,000円前後だ。日本最古の遊園地と、浅草の下町を、一日で一人で味わえる。

一人の遊園地と、家族の遊園地

一人の花やしき

  • ローラーコースターに、空いていれば3回連続
  • お化け屋敷に、一人で入って度胸試し
  • 乗る数を計算して、パスか回数券かを決める
  • 遊んだあとは、浅草で昼飲み

家族の遊園地

  • 子供の乗り物の列に並び、外で手を振る
  • 荷物を持って、ベンチで待つ
  • 子供が怖がるから、コースターに乗れない
  • 帰りは、寝た子供をおんぶして駅まで

もちろん、子供の笑顔を見る遊園地にも、その人なりの幸せはあるのだろう。だが、自分が乗りたい乗り物に、自分が乗りたいだけ乗れる遊園地は、一人で来た男にしか手に入らない。

「大人が一人で遊園地なんて」と言う父親へ

お前は先週、遊園地で何に乗った。子供のメリーゴーラウンドの外で手を振り、写真を撮り、荷物を持って、結局自分は何も乗っていないはずだ。俺は花やしきのコースターに3回乗って、お化け屋敷で一人で叫んで、浅草でビールを飲んで帰った。遊園地で遊んだのは、どっちだ。

まとめ:日本最古の遊園地で、一人で童心に返れ

浅草花やしきは、1853年開園、日本最古の遊園地とされる。浅草寺のそばの小さな敷地は、大人の男が一人で回るのにちょうどいい大きさだ。入園料は大人1,600円、乗り物は1枚100円の券で、回数券は11枚1,000円、ワンデーパスは4,600円。乗り物券を30枚前後以上使うなら、ワンデーパスが得だ。

1953年から走るローラーコースターの先頭に乗り、お化け屋敷に一人で入る。行くなら平日、遊んだあとは浅草寺、老舗の昼飯、寄席や昼飲み、隅田川テラスで一日にする。料金、営業時間、乗り物の運行は変わるので、行く前に公式サイトで確認してほしい。

大人の男が、日本最古の遊園地で一人で童心に返れ。末代で何が悪い。

よくある質問

花やしきに大人の男一人で行っても浮かない?

平日なら浮きにくい。土日は家族連れが多いが、平日は観光客や大人の客の割合が上がる。園内が小さく、乗り物に乗っている時間が短いので、一人でも気にせず回れる。レトロな遊園地を楽しみに来る大人の一人客もいる。

花やしきの料金はいくら?

公式サイトによると、大人(中学生以上〜64歳)の入園料は1,600円で、乗り物は別料金だ。乗り物券は1枚100円、11枚つづりの回数券が1,000円。入園と乗り物乗り放題がセットになったワンデーパスは大人4,600円。料金は変わることがあるので、行く前に公式サイトで確認してほしい。

ワンデーパスと乗り物券、どちらが得?

乗り物券を30枚前後以上使うなら、ワンデーパスの方が得になる計算だ。入園料1,600円と、乗り物券の合計がワンデーパスの4,600円を超えるかどうかで判断すればいい。乗りたい乗り物が少ないなら、入園料と回数券の方が安い。

花やしきのローラーコースターはどんな乗り物?

1953年から運行している、日本に現存する最古のローラーコースターとされる乗り物だ。最高速度はそれほど速くないが、園の外の建物の軒先すれすれを走るような感覚があり、古さと狭さが独特の怖さを生む。

花やしきと一緒に浅草で何をすればいい?

浅草寺の参拝、仲見世の食べ歩き、隅田川テラスの散歩、寄席、老舗の洋食や天丼、ホッピー通りの昼飲みなどがある。花やしきは浅草寺のすぐ近くなので、半日で花やしき、残りで浅草を回ればいい。

出典・参考資料

  1. 浅草花やしき公式サイト「料金案内」「営業カレンダー」
  2. 総務省統計局「令和3年社会生活基本調査 生活行動に関する結果」