東京ソロ活スポット / TOKYO

テーマパークのソロ活。一人で行くと待ち時間が武器になる

2,756万人東京ディズニーリゾートの年間入園者数(2024年度)
1席一人なら滑り込める、奇数で空いた席
2倍シングルライダーで乗れる回数のモデル試算

人気のコースターの列。案内板には「90分待ち」。だが、その横の「シングルライダー」の入口には、ほとんど人がいない。一人で入口をくぐり、15分後には、先頭から2列目の空いた1席に座っている。テーマパークは、一人で行くと待ち時間が武器になる。

テーマパークは、家族とカップルの場所だと思われている。休日のパークは、おそろいの耳をつけたカップルと、ベビーカーを押す家族で埋まる。家族持ちの男は、子供が乗れる乗り物の列に並び、パレードの場所取りで地面に座り、お土産の袋を両手に持って帰る。自分が乗りたいコースターは、子供の身長制限で乗れない。

一人で行けば、自分が乗りたいものに、誰よりも多く乗れる。この記事では、テーマパークで一人が有利になる仕組み、乗る数を最大にする作戦、待ち時間の使い方、東京と近郊で一人で行きやすいテーマパークまでまとめた。料金や運営の仕組みは変わるので、行く前に公式サイトで確認してほしい。

この記事の結論

  1. テーマパークは一人で行くと有利。待ち時間を武器に変える仕組みがある
  2. シングルライダーがあれば使え。通常の列より早く乗れることが多い
  3. 奇数のグループで空いた1席に、一人客が先に案内されることがある
  4. 有料の優先入場は、一人なら1人分の料金で済む
  5. 平日の開園直後に入り、人気のものから順に乗れ

テーマパークで、一人が有利な理由

テーマパークで一人が有利になる理由は、乗り物の座席は、グループの人数ぴったりには埋まらないからだ。コースターの1列が2人掛けなら、3人のグループが来ると、1席が空く。この空いた1席を埋めるために、パークは一人の客を先に案内することがある。

そして、一人なら意思決定が速い。次に何に乗るか、昼飯をどこで食べるか、パレードを見るか見ないか。グループなら相談に時間がかかるところを、一人なら一瞬で決められる。相談の時間がゼロというのは、混んだパークでは大きな武器だ。

さらに、一人なら体力の配分を自分で決められる。疲れたら休み、元気なら走る。子供が疲れたから帰る、連れが絶叫系は嫌だと言う、そういう制約がない。パークの開園から閉園まで、全部を自分の乗りたいもののために使える。

テーマパークは、いつも混んでいる

オリエンタルランドの決算資料によると、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーを合わせた年間の入園者数は2,756万人(2024年度)だった。1日あたりにすると、平均で7万人を超える計算になる。

これだけの人が集まれば、人気のアトラクションの待ち時間が長くなるのは当然だ。だからこそ、待ち時間を減らす仕組みを使えるかどうかで、一日に乗れる数が大きく変わる。そして、その仕組みの多くは、一人の方が使いやすい。

シングルライダーを使え

シングルライダーは、一人で乗る人のための専用の列だ。グループで乗ると空いてしまう座席を埋めるために、一人ずつ案内する。グループで来た人も使えるが、連れとは別々の席になる。

  • 待ち時間が短くなることが多い:空いた1席に次々と案内されるので、通常の列より早く乗れることが多い
  • 連れと一緒に乗れない:グループには不便だが、一人には関係ない
  • 席は選べない:空いた席に案内されるので、先頭や最後尾など、席の指定はできない
  • 実施していない日もある:混雑の状況や運営の都合で、実施しない日や時間がある

シングルライダーは、一人で来た男のための仕組みだと言ってもいい。グループの客は「一緒に乗りたい」から使わない。一人の男は、気にせず使える。実施しているアトラクションや日は、パークによって違うので、公式サイトやアプリで確認しておけ。

一人で乗れる数は、どれくらい増えるか

シングルライダーを使うと、一日に乗れる数はどれくらい増えるのか。仮の条件で計算してみる。人気のアトラクションの通常の待ち時間を60分、シングルライダーを20分、乗車と移動に20分かかるとして、8時間で何回乗れるかを比べる。

8時間で人気のアトラクションに乗れる回数(モデル試算)

Fig. 01
待ち時間(通常60分・シングルライダー20分)と乗車・移動時間(20分)は計算のための仮定。実際の待ち時間はパーク、アトラクション、日によって大きく違う

この仮定では、通常の列なら6回、シングルライダーなら12回。乗れる回数が2倍になる。実際には、すべてのアトラクションにシングルライダーがあるわけではないが、使えるものだけでも使えば、一日の満足度は大きく変わる。同じ入園料で、乗れる数が倍になるのは、一人だけの特権だ。

奇数で空いた1席に滑り込む

シングルライダーの列がないアトラクションでも、一人は有利なことがある。奇数のグループが乗ると、1席空くからだ。キャストが「お一人様いらっしゃいますか」と声をかけ、一人の客を先に案内することがある。

声がかかったら、迷わず手を挙げろ。恥ずかしがっている時間はない。一人で来ていることを堂々と言える男が、待ち時間を短くできる。ショーやパレードの座席でも、グループで並べない1席だけの隙間が空いていることがある。一人なら、そこに座れる。

有料の優先入場は、一人なら安い

多くのテーマパークには、料金を払って待ち時間を短くする仕組みがある。時間を指定して乗れるパスや、優先入場のチケットだ。

こうした仕組みは、1人ごとに料金がかかる。家族4人で使えば4人分、カップルなら2人分だ。一人なら、1人分の料金だけで済む。家族が「4人分は高いから」と諦める優先入場を、一人の男は気軽に買える。

  • どうしても乗りたい1つにだけ使う:いちばん待ち時間の長い人気のアトラクションに絞る
  • シングルライダーと組み合わせる:シングルライダーがあるものは使い、ないものに優先入場を使う
  • 料金と販売状況を確認する:日によって料金や売り切れがある。アプリで確認しろ

乗る数を最大にする、一日の作戦

  1. 平日を選ぶ土日、祝日、学校の休みの時期を避ける。平日の中でも、大型連休の前後や、修学旅行の多い時期は混むことがある。
  2. 開園前に着く開園直後は、人気のアトラクションの待ち時間がいちばん短い時間帯の一つだ。
  3. 最初に、いちばん人気のものに乗る開園直後に、一日でいちばん混むアトラクションを片付ける。
  4. シングルライダーのあるものを回る昼の混む時間は、シングルライダーのあるアトラクションを中心に回る。
  5. 昼飯は時間をずらす12時から13時のレストランは混む。11時か14時に食べる。
  6. パレードやショーの時間に、アトラクションに並ぶ多くの人がパレードを見ているあいだは、アトラクションの待ち時間が短くなることがある。
  7. 夜は、もう一度人気のものへ閉園前の時間は、待ち時間が短くなるアトラクションもある。

この作戦のポイントは、人が集まる場所の逆を行くことだ。一人なら、パレードを見なくても誰にも文句を言われない。みんながパレードを見ているあいだに、空いたアトラクションに乗る。

一人の待ち時間の過ごし方

どれだけ作戦を立てても、待ち時間はゼロにはならない。一人の待ち時間をどう過ごすかで、一日の疲れ方が変わる。

  • 電子書籍を読む:スマホで読める本を何冊か入れておく。待ち時間が読書の時間になる
  • ポッドキャストや音楽:イヤホンで聴く。周りの騒がしさも気にならなくなる
  • アプリで次の作戦を立てる:待ち時間の表示を見て、次に乗るものを決める
  • 景色を見る:パークの作り込まれた景色を、じっくり眺めるのも楽しい

グループで並ぶと、待ち時間は会話でつぶれる。だが、話が尽きたら気まずい沈黙になる。一人なら、待ち時間も自分の好きなことに使える。60分の待ち時間で、本を50ページ読める。

そして、待ち時間の長い列に並ぶか、あきらめて別のものに乗るかも、一人ならその場で決められる。「せっかく来たから」と連れに押し切られて、2時間の列に並ぶ必要はない。並ぶ価値があると自分が思うものにだけ並ぶ。それが、一人のテーマパークで疲れないいちばんのコツだ。

東京と近郊の、一人で行きやすいテーマパーク

東京と近郊のテーマパーク・遊園地(料金・運営は公式サイトで確認)
No.パーク場所一人で行くポイント
1東京ドームシティ アトラクションズ水道橋入園無料で、乗りたい乗り物の分だけ払う。仕事帰りに1つだけ乗る使い方もできる
2浅草花やしき浅草園内が小さく、一人で回りやすい。日本最古の遊園地とされる
3東京ディズニーリゾート千葉・舞浜年間2,700万人以上が訪れる。平日とシングルライダーなどの仕組みを使い倒す
4よみうりランド稲城都内から近い大型の遊園地。絶叫系のコースターもある
5東京ジョイポリスお台場屋内のアトラクション施設。雨の日でも遊べる
6富士急ハイランド山梨絶叫マシンの聖地。一人で行くなら一日がかりの遠征

最初の一回は、東京ドームシティ アトラクションズか浅草花やしきがいい。どちらも都心にあり、規模が小さく、一人で回りやすい。東京ドームシティは入園無料なので、仕事帰りにコースターに1回だけ乗って帰るという使い方もできる。一人のテーマパークに慣れたら、大きなパークに挑め。

一人と家族の、一日の費用

大きなテーマパークの入園料は、1人1万円前後になることもある。仮に大人も子供も1人1万円として、一日の入園料を比べてみる(実際は子供の料金は安く、日によって料金が変わるパークも多い)。

テーマパークの一日の入園料(1人1万円と仮定)

Fig. 02
1人1万円は計算のための仮定。実際の料金はパーク、日付、年齢によって違う。飲食やお土産、交通費は含まない

家族4人なら、入園料だけで4万円。そこに飲食とお土産と交通費が加わる。しかも、父親が乗れるのは子供が乗れるものだけだ。一人なら、1人分の入園料で、自分が乗りたいものだけに乗れる。同じ一日でも、払う金と得られる体験が、まるで釣り合っていない。

一人のテーマパークの恥ずかしさを、捨てろ

テーマパークに男一人で行くのは、ソロ活の中でも難易度が高いと言われる。おそろいの服のカップルと、家族連れの中で、一人でいることが気になるからだ。

だが、パークの中で一人客を気にしている人は、ほとんどいない。みんな、自分の連れと、次のアトラクションのことで頭がいっぱいだ。年間パスで何度も通う一人客や、写真を撮りに来た一人客もいる。シングルライダーの列には、一人で来た客が並んでいる。一人で来た客のための仕組みがあるということは、一人で来る客がいるということだ。

持ち物と注意

  • モバイルバッテリー:アプリで待ち時間を見続けると、電池がすぐに減る
  • 歩きやすい靴:大きなパークでは、一日で1万歩を軽く超える
  • 小さなバッグ:コースターに乗るとき、荷物は少ない方がいい
  • 水分と休憩:一人だと、疲れに気づかずに歩き続けてしまう。こまめに休め
  • 公式アプリを入れておく:待ち時間、シングルライダーの実施、優先入場の販売状況を確認できる

一人のテーマパークと、家族のテーマパーク

一人のテーマパーク

  • シングルライダーで、人気のコースターを何度も
  • パレードの時間に、空いたアトラクションへ
  • 優先入場は1人分の料金で
  • 待ち時間は、電子書籍を50ページ

家族のテーマパーク

  • 子供の身長制限で、乗りたいものに乗れない
  • パレードの場所取りで、地面に1時間座る
  • 優先入場は4人分で、高いから諦める
  • 帰りは、寝た子供とお土産を抱えて電車

もちろん、子供の笑顔を見るテーマパークにも、その人なりの幸せはあるのだろう。だが、自分が乗りたいものに、誰よりも多く乗れる一日は、一人で来た男にしか手に入らない。

「一人でテーマパークなんて寂しい」と言う父親へ

お前はこの前のテーマパークで、何に乗った。子供のメリーゴーラウンドとコーヒーカップと、身長制限のない小さなコースターだけだろう。4人分で4万円払って、自分が乗りたかったものには一つも乗れなかった。俺は1万円で、シングルライダーを使って人気のコースターに5回乗った。寂しいのはどっちだ。

まとめ:一人の武器で、誰よりも多く乗れ

テーマパークは、一人で行くと待ち時間が武器になる。シングルライダーがあれば使え。仮定の計算では、乗れる回数が2倍になる。奇数のグループで空いた1席に、一人客が先に案内されることもある。有料の優先入場は、一人なら1人分の料金で済む。

平日の開園直後に入り、いちばん人気のものから乗れ。パレードの時間は、空いたアトラクションに並べ。待ち時間は電子書籍とポッドキャストで自分の時間にする。最初は東京ドームシティや花やしきで慣れて、大きなパークに挑め。料金やシングルライダーの実施状況は変わるので、行く前に公式サイトやアプリで確認してほしい。

家族連れの行列を横目に、一人の武器で誰よりも多く乗れ。末代で何が悪い。

よくある質問

テーマパークに男一人で行っても浮かない?

思うほど浮かない。大きなテーマパークには、年間パスや年に何回も通う一人客、写真を撮りに来る一人客もいる。アトラクションの列に並んでしまえば、周りは前を向いているだけだ。平日に行けば、一人客の割合はさらに上がる。

シングルライダーとは?

グループで乗ると空いてしまう座席を埋めるために、一人で乗る人を先に案内する仕組みだ。グループの人数にかかわらず一人ずつ乗るので、連れと一緒には乗れないが、通常の列より待ち時間が短くなることが多い。実施しているアトラクションや日は、各パークの公式サイトやアプリで確認してほしい。

一人だとアトラクションに早く乗れる?

早く乗れることが多い。シングルライダーのほか、コースターや乗り物で奇数のグループのために1席空いたとき、一人客を先に案内することがある。有料の優先入場も、一人なら1人分の料金で済む。

東京で一人で行きやすいテーマパークは?

東京ドームシティ アトラクションズは入園無料で、乗りたい乗り物だけ料金を払えばいいので一人で行きやすい。浅草花やしきは園内が小さく、一人で回りやすい。大きなパークに一人で行くなら、平日を選ぶといい。

一人のテーマパークの待ち時間の過ごし方は?

本や電子書籍、ポッドキャストを用意しておくといい。アプリで次に乗るアトラクションの待ち時間を確認し、その日の作戦を立て直すのもいい。一人なら、待ち時間の使い方も自分だけで決められる。

出典・参考資料

  1. オリエンタルランド「決算短信・決算説明資料」(テーマパーク入園者数)
  2. 各テーマパーク・遊園地の公式サイト(料金・シングルライダーの実施状況は変更されることがあるため、来園前に確認のこと)