東京ソロ活スポット / TOKYO

プラネタリウムのソロ活。一人で寝転べる東京の名施設

8,600個全天で肉眼で見える6等星までの星の数(概数)
40分プラネタリウムの1回の投影時間の目安
600円〜東京のプラネタリウムの一般料金の目安(安い施設)

照明が落ちる。リクライニングの席に深く沈むと、頭の上のドームいっぱいに、星が浮かび上がる。天の川が流れ、星座の線が描かれ、ゆっくりと夜空が回っていく。40分ほど、何も考えずに星を見上げる。プラネタリウムは、一人の男がいちばん深く休める場所の一つだ。

プラネタリウムは、デートか子供の社会科見学の場所だと思われている。暗い中でカップルが並び、子供が「あれ何?」と声を上げる。家族持ちの男にとっては、子供が途中で飽きて騒ぎだし、星を見るより子供をなだめるのに忙しい場所だ。

一人で行けば、プラネタリウムは自分のための40分の夜空になる。この記事では、男一人で行ける東京のプラネタリウムの選び方、一人席と寝転べるシートの使い方、料金の目安、本物の星空につなげる方法までまとめた。料金や上映作品は変わるので、行く前に公式サイトで確認してほしい。

この記事の結論

  1. 東京の夜空で見える星はわずか。プラネタリウムなら何千の星を見上げられる
  2. 暗くなれば隣は誰でもいい。一人でもまったく浮かない
  3. 公共のプラネタリウムは数百円から。商業施設は一般席で1,500円前後
  4. 寝転べるシートは2人用が多い。一人ならリクライニングの一般席で十分
  5. 寝てもいい。眠りに来たと割り切るのも、立派な一人の楽しみ方

なぜ、プラネタリウムに一人で行くのか

プラネタリウムに一人で行く理由は、東京では本物の星が見えないからだ。都心の夜空は、街の明かりで明るすぎる。晴れた夜に見上げても、見えるのは月と、明るい星がいくつかだけだ。

そして、プラネタリウムは強制的に何もしない時間をくれる。上映中はスマホを見られない。暗くて本も読めない。話す相手もいない。できるのは、頭の上の星を見ることだけだ。仕事のことも、明日の予定も、40分だけ頭から追い出される。こんな時間は、今の東京ではめったに手に入らない。

しかも、プラネタリウムは一人でいちばん居心地のいい場所の一つだ。暗くなってしまえば、隣に座っているのが誰かもわからない。一人で来ていることを、誰も気にしない。ソロ活の初心者にも、上級者にもすすめられる場所だ。

東京の夜空では、星はほとんど見えない

夜空の星は、明るさで「等級」に分けられる。暗い場所なら、肉眼で6等星まで見えるとされ、全天で見える星の数は約8,600個と言われる(地平線の下も含めた全天の数で、一度に見えるのはその半分ほど)。

肉眼で見える星の数(全天、その等級より明るい星の累計)

Fig. 01
国立天文台などの天文の解説資料にもとづく概数。数え方の基準によって数字は少し違う。都心では明るさのため3等星前後までしか見えないことが多い(赤で示した範囲)

東京の都心では、夜空が明るいために、3等星くらいまでしか見えないことが多い。全天でも数百個、一度に見えるのはそのさらに半分ほどだ。6等星まで見える暗い空なら、その何十倍もの星が見える。東京に住む男は、本当の星空のほとんどを知らずに暮らしている。プラネタリウムは、その失われた星空を取り戻せる場所だ。

東京のプラネタリウム、3つのタイプ

東京のプラネタリウムのタイプ(料金は一般の目安)
タイプ特徴料金の目安一人に向いているか
公共の科学館・文化施設区や市の施設。解説員が生で星空を案内する回もある数百円〜1,000円ほどとても向いている。安く、落ち着いている
商業施設のプラネタリウム池袋や押上などの商業施設の中。音楽や香りを使った作品も一般席で1,500円前後向いている。駅から近く、夜の回もある
科学館の大型ドーム大きなドームと高性能の投影機。星の数と迫力が売り入館料込みで1,000円前後向いている。郊外の施設は遠出のついでに

一人で通うなら、公共の施設と商業施設を使い分けるといい。公共の施設は安く、解説員が今夜の星空を生で解説してくれる回がある。商業施設は、駅から近く、夜の回があり、音楽やナレーションに凝った作品が多い。

男一人で行ける東京のプラネタリウム

東京の主なプラネタリウム(料金・上映作品は公式サイトで確認)
No.施設エリア一人で楽しむポイント
1コニカミノルタプラネタリウム“満天”池袋サンシャインシティの中。一般席のほか、寝転べる特別なシートもある。雨の日のソロ活の定番
2コニカミノルタプラネタリウム“天空”押上東京スカイツリータウンの中。スカイツリーの展望台と組み合わせる
3コスモプラネタリウム渋谷渋谷渋谷区の文化施設の中。料金が手頃で、解説員の生解説の回もある
4日本科学未来館のドームシアターお台場科学館の展示とセットで。湾岸のソロ活と組み合わせる
5多摩六都科学館西東京直径27.5mの大きなドーム。郊外への小さな遠足に
6区や市の郷土館・科学館のプラネタリウム各地葛飾、府中など、地元の施設にもプラネタリウムがある。料金が安く空いている

最初の一回は、池袋の満天がいい。駅から地下道でつながる施設の中にあり、雨の日でも濡れずに行ける。水族館も同じ施設の中にあるので、水族館とプラネタリウムを一日で回れる。安く済ませたいなら、渋谷のコスモプラネタリウムや、区の施設を探してみろ。

料金の目安

東京のプラネタリウムの一般料金の目安(1回)

Fig. 02
各施設の紹介記事などの掲載料金をもとにした編集部の目安。作品の種類や時期、曜日で料金は変わる。最新の料金は各施設の公式サイトで確認してほしい

公共の施設なら1,000円以下で星空が見られる。商業施設の一般席でも1,500円前後だ。映画1本より安い値段で、40分の星空と、何も考えない時間が買える。

一人の席の選び方

プラネタリウムの席選びで、見え方と心地よさは大きく変わる。

  • ドームの中央より少し後ろ:投影機の真横や最前列より、全体が見渡せる場所がいい。施設によっておすすめの位置は違うので、案内に従え
  • リクライニングの角度:背もたれを倒しきって、頭の上を見上げる姿勢になる
  • 一人の端の席:両隣を気にしたくないなら、列の端の席を選ぶ
  • 寝転べるシート:芝生やソファのような特別なシートは、2人用で1シート単位の料金のことが多い。一人で贅沢に使うのもありだ

寝転べるシートは、2人用の席を一人で使うことになる。料金は2倍以上になるが、靴を脱いで、完全に横になって星を見上げられる。誕生日や、疲れきった週末に、自分へのご褒美として使うのもいい。2人分の場所を一人で占める贅沢は、一人の男にしかできない。

予約は「一人席」から埋まらない

人気の回は、2人並びの席から埋まっていく。一人なら、残った1席に入れることが多い。直前に予約しようとして「満席」に見えても、1席だけなら空いていることがある。人数を1にして空席を確認しろ。

上映作品の選び方

プラネタリウムの作品のタイプ
タイプ内容こんなときに
生解説の星空案内解説員が、今夜の東京の空で見える星座や惑星を案内する星のことを知りたいとき
ヒーリング系音楽や香りと星空。解説は少なめで、ゆったりした作品疲れて、ただ休みたいとき
物語・映像系星空と映像で、物語を見せる作品映画のように楽しみたいとき
音楽とのコラボアーティストの音楽と星空を組み合わせた作品好きな音楽があるとき

一人のソロ活なら、生解説の星空案内をすすめたい。解説員が、今夜の空で見える星を教えてくれる。プラネタリウムを出たあとに、外で本物の夜空を見上げて、教わった星を探せる。疲れているなら、ヒーリング系で何も考えずに休めばいい。

仕事帰りに、夜の回へ

商業施設のプラネタリウムには、夜の回を設けているところが多い。仕事帰りに寄って、40分だけ星を見て帰る。これが、平日の夜のソロ活として、とてもいい。

会社を出て、満員電車に乗る前に、プラネタリウムに寄る。暗いドームの中で、頭の上に星が広がると、一日の仕事の疲れが、少しずつほどけていく。上映が終わって外に出るころには、帰りの電車も少し空いている。家に帰ってスマホを見て過ごす40分と、星を見上げる40分。同じ時間でも、翌朝の頭の軽さがまるで違う。

平日の夜の回は、週末の昼より空いていることが多い。一人で来ている会社員も珍しくない。週に一度、決まった曜日に寄る習慣にしてもいい。夜の回の時間と作品は、施設の公式サイトで確認しておけ。

寝てしまってもいい

プラネタリウムで寝てしまう人は多い。暗く、静かで、席が傾いていて、ゆったりした音楽と穏やかな声の解説が流れる。眠くなるのは自然なことだ。

寝てしまっても、いびきをかかなければ問題ない。最初から「眠りに来た」と割り切って、ヒーリング系の作品を選ぶのも一つの楽しみ方だ。満天の星の下で40分眠る。それだけで、家のベッドで寝るのとは違う、深い休息になる。

ただし、いびきが心配なら、寝不足の日は避けて、少し昼寝をしてから行け。隣の客の星空を、自分のいびきで台無しにするのはいけない。

プラネタリウムと組み合わせるソロ活

  • 池袋:水族館とプラネタリウムを同じ施設で。雨の日の定番
  • 押上:スカイツリーの展望台と、プラネタリウム。昼は高いところから街を、夜はドームで星を
  • 渋谷:プラネタリウムのあとに、渋谷の一人飲み
  • お台場:科学館の展示とドームシアター、夕方は海辺の公園で本物の空を
  • 郊外の科学館:大きなドームで星を見て、帰りに温泉や公園に寄る小さな遠足

プラネタリウムから、本物の星空へ

プラネタリウムで星座を覚えたら、本物の夜空で探してみろ。東京の都心でも、晴れた夜に明るい星なら見つけられる。冬のオリオン座、夏のさそり座、夏の大三角。プラネタリウムで教わった星が、本物の空に見えると、妙にうれしい。

もっとたくさんの星を見たいなら、街の明かりの少ない場所に行け。東京都の中でも、奥多摩の山の方や、伊豆諸島では、都心とはまるで違う星空が広がる。新月の前後で、晴れた夜を選ぶといい。一人で夜の山や島に行くなら、安全には十分に気をつけ、行き先を誰かに伝えておけ。

何も考えない40分が、頭を休める

プラネタリウムの40分は、スマホからも、仕事からも、人間関係からも切り離された時間だ。今の生活で、40分間、何の情報も入ってこない時間はめったにない。

暗い場所で、頭の上の大きな空間を見上げていると、自分の悩みが小さく感じられるという人は多い。何光年も先の星を見ていると、明日の会議のことなど、どうでもよくなってくる。一人の男にとって、プラネタリウムは、頭のメンテナンスの場所でもある。

プラネタリウムの作法

  • 開始前に入る:上映が始まると暗くなり、途中から入ると周りに迷惑がかかる
  • スマホの電源を切る:暗いドームの中では、画面の光がとても目立つ
  • 飲食は決まりに従う:飲食禁止の施設が多い。飲み物だけ許されることもある
  • 話さない:一人なら話さないが、感想のつぶやきも控える
  • 音の出る荷物に注意:ビニール袋のがさがさという音は、静かなドームでは響く

一人のプラネタリウムと、家族のプラネタリウム

一人のプラネタリウム

  • リクライニングに沈んで、40分星を見上げる
  • 疲れた日は、眠りに来たと割り切る
  • 2人用の寝転べるシートを、一人で使う
  • 帰り道に、教わった星を本物の空で探す

家族のプラネタリウム

  • 子供が暗さを怖がって泣く
  • 途中で飽きた子供をなだめる
  • 星を見るより、子供の様子を見ている
  • 寝てしまうと、妻に起こされる

もちろん、子供と一緒に星を見る時間にも、その人なりの思い出はあるのだろう。だが、40分間、星だけを見上げて、何も考えない時間は、一人で来た男にしか手に入らない。

「プラネタリウムなんてデートで行く所」と言う奴へ

デートのプラネタリウムで、お前は星を見ていたか。隣の相手の反応を気にして、手をつなぐタイミングを考えていただけだろう。俺は一人で、リクライニングに沈んで、天の川を最後まで見ていた。星を見に行く場所で、星を見ていたのはどっちだ。

まとめ:一人で、星の下に沈め

東京の都心の夜空では、街の明るさのせいで、見える星はわずかだ。肉眼で見える6等星までの星は全天で約8,600個あるが、都心ではそのほとんどが見えない。プラネタリウムなら、何千の星を一人で見上げられる。暗くなってしまえば、一人で来ていることを誰も気にしない。

公共の施設は数百円から、商業施設は一般席で1,500円前後。一人ならリクライニングの一般席で十分だが、ご褒美の日は2人用の寝転べるシートを一人で使ってもいい。生解説で星を覚えたら、帰り道に本物の空で探せ。寝てしまってもいい。料金や上映作品は変わるので、行く前に公式サイトで確認してほしい。

40分だけ、星の下に一人で沈め。末代で何が悪い。

よくある質問

プラネタリウムに男一人で行っても浮かない?

浮かない。プラネタリウムは、暗くなってしまえば隣が誰かもわからない場所だ。平日の昼や夜の回には、一人で来ている大人も多い。カップル向けのペアシートがある施設でも、一般の席なら一人で問題なく座れる。

東京のプラネタリウムの料金は?

施設によって大きく違う。区や市の科学館などの公共のプラネタリウムは数百円から1,000円ほど、商業施設の中のプラネタリウムは一般の席で1,500円前後、寝転べる特別なシートはその倍以上になることが多い。料金は作品や時期で変わるので、公式サイトで確認してほしい。

寝転べるシートに一人で座れる?

施設による。芝生やソファのような寝転べるシートは、2人用で1シート単位の料金になっていることが多い。一人で使うこともできるが、料金は1シート分かかる。一人ならリクライニングの一般の席でも十分にくつろげる。

プラネタリウムで寝てしまってもいい?

寝てしまう人は多い。暗く、静かで、席が傾いていて、ゆったりした音楽と解説が流れるので、眠くなるのは自然だ。いびきをかかなければ問題ない。眠りに来たと割り切って、ヒーリング系の作品を選ぶのも一つの楽しみ方だ。

プラネタリウムのあとに本物の星を見るには?

東京の都心では明るい星しか見えないが、晴れた夜に公園や川沿いの暗い場所に行けば、明るい星座は見つけられる。本格的に見たいなら、奥多摩や八王子の山の方、伊豆諸島など、街の明かりの少ない場所に行くといい。

出典・参考資料

  1. 国立天文台「ほしぞら情報」などの天文の解説資料(等級別の星の数の概数)
  2. 各プラネタリウム・科学館の公式サイト(料金・上映作品は変更されることがあるため、来館前に確認のこと)